KENJA GLOBAL(賢者グローバル)

株式会社金剛組小川完二

新しい技術は古い伝統を活かす

株式会社金剛組 小川完二
この映像・情報は 2015年8月 当時のものです

内容

物に恵まれた時代と評される昨今において企業間の競争は想像を絶するほどに激しい。時代にそぐわないものは即座に淘汰され、その歴史は終焉を迎える。そんな現代社会の荒波に、創業から1400年以上もの歴史を有する世界最古の企業も飲み込まれそうになった。それを寸前で救った男は、京大から富士銀行(現:みずほ銀行)へと進んだエリートだった。賢者は、変えるべきところと変えざるべきところを見誤る事なく、近代的手法によって、伝統を守ってみせた。当時の事を淡々と語っていた賢者が流した、突然の涙。そこには金剛組の伝統を守るべく心を一つにした、人情溢れるドラマがあった。

関連タグ
男性 1940年代生まれ 東京23区内の会社 涙 エリート

株式会社金剛組

1400年以上続く世界最古の企業。神社・仏閣の設計・施工・修繕などを主な事業としている。飛鳥時代より代々引き継がれて来た、その圧倒的な技術と信念は、日本の誇りであると言える。

氏名 小川 完二
会社名 株式会社金剛組
出身地 鳥取県
出生年 1949年
こだわり ネクタイ
趣味 食べ歩き、旅行
特技 どこでもすぐに寝る
休日の過ごし方 美術館巡り、その後に酒を飲む
座右の銘 ネアカ・ノビノビ・ヘコタレズ
心に残る本 『侏儒の言葉』芥川龍之介
尊敬できる人 島田叡(10万人の命を救った伝説の沖縄県知事)
日本を背負う若者へのメッセージ 自分が任される仕事をいかに作っていくかが基本だと思います。 仕事を任された時にはそれをチャンスだと思い、入念に準備をすること、練習をすること、イメージトレーニングをすることです。絶対に失敗しません。不安が自信に変わります。そしてピンチがチャンスになります。 若い皆さんには、是非チャンスをもらえるように努力をして、貰ったチャンスを活かす、そして次のステップへと上がっていってほしいと思います。
幼少~学生時代 祖父は宮大工、父は鳥取県建築課の課長であったため、建築になじみの深い家庭に育ちました。父は「お前は建築に向いている」と言ってくれていたのですが、理科系が苦手になってしまい、建築には進めませんでした。 父は私にはセンスがあると言ってくれていただけに、ショックが大きかったようで、その後親子関係に隙間風が吹いていましたね。もちろん私も胸が痛んでいました。
社会人時代 京都大学を卒業後、富士銀行(現:みずほ銀行)に入行、横浜駅前支店長を務めた後、1999年に企業融資の審査を担う審査第一部長に就任しました。そこで私は今までとは異なる独自の取り組みを行いました。 普通は融資がしづらい企業に、いかに融資が出来るかという事例の勉強会を始めました。判断基準は「社長が信頼出来る人かどうか」「反社会的な仕事をしていないかどうか」「社員は元気かどうか」ということでした。それを自分の目で見て融資をしろと言っていました。「生きた金を貸す」ということは、困った人にお金を貸して、その人が立ち直って貸したお金が2倍になって返ってくる、ということです。 そういう貸し方をするのが銀行の真髄だと私は思うのですね。 私が融資をした企業を確認したことがあるのですが、幸いほとんど焦げ付きがありませんでした。 2001年に常務執行役員を経て銀行を退任しました。
就任のきっかけ 2003年に高松建設代表取締役副社長に就任しました。2005年、銀行から金剛組の企業再生の話を持ち掛けられたのです。私が様子を見に行った時には民事再生あるいは破産の申請を裁判所にする準備が出来た段階で、金剛組の再建はもはや不可能と言われていました。 しかし、当時の高松会長からは「1400年も続く会社がなくなると、その技術も人もなくなってしまい、もう二度と元には戻らない。このような会社を潰してしまうことは大阪の同業者として恥である。何とかして支援したい」と難題を与えられました。 債権者集会のことは今でも鮮明に覚えており、忘れることは出来ません。 債権者の皆さんはとても穏やかでした。そして何とかして支援・再生出来ないかと仰っていて、非常に印象的でした。これだけの皆さんが支援・支持する会社というのは必ず再建出来ると思いました。
就任当初 社長就任時、社員に新しい経営陣に望むことをアンケートに書いてもらったのです。一番多かったのは経営をガラス張りにして欲しいということでした。 それから業績状況・業務執行状況の共有は当然毎月やりますし、年に一回は必ず全社員が集まって、今年どんなことをするのかをそれぞれの責任者が説明を行います。その上で、質疑応答をし、今年一年何をするのか、課題は何かを話し合い、そしてそれを理解する、というようなことを今でも続けています。
今後の目標 50年後、100年後、あるいは300年後に今建てている建物を補修するには、300年間会社が存続しなければいけないということです。ある程度脂肪がないと絶食の冬は越せません。会社が貯蓄をし、体力をつけ、安心して将来に備える、そのことがお客様からも安心されます。会社規模は大きくはならなくてもいいけれども、100年、200年、1000年と仕事を続けていきたいと思っています。
企業名 株式会社金剛組
所在地 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-14-29
業種 建設
設立 1955年
資本金 3億円(2015年7月現在)
従業員 113名(2015年7月現在)
事業内容 総合建設およびこれに附帯関連する一切の業務。社寺建築の設計・施工・文化財建造物の復元、修理等。 (創業は1400年前の578年)
URL http://www.kongogumi.co.jp/