松井証券株式会社
松井 道夫

この映像・情報は 2007年4月 当時のものです

伝統を守り、新しいものを創造する。

私は社長に向いていないという賢者。誰よりも社長という立場の重みの意味を知っているから出る言葉だろう。そんな賢者には夢がある。それは今まで誰もやった事が無い夢。賢者なら必ずやり遂げる。

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賢者プロフィール

氏名 松井 道夫
会社名 松井証券株式会社
出身地 長野県
出生年 1953年
年 表
1953年 0歳 長野県に生まれる 旧姓務台
1976年 23歳 一橋大学経済学部卒業後、日本郵船に入社
1986年 33歳 当時の松井証券社長・松井武氏の長女と結婚
1987年 34歳 松井証券入社 常務取締役営業本部長を行う
1995年 42歳 代表取締役社長に就任
1998年 45歳 インターネット取引を開始
2001年 48歳 東証一部上場

賢者ヒストリー

  • 少年時代

    私は子供のころから、何をやっても人には勝てないというある種の劣等感を持っていました。子供のころの夢が絵描きになることでした。 きっかけは、銭湯の壁に描かれていた富士山の絵なんです。だから小さいときから、1人ですべてが完結する仕事に就きたいと思っていました。 芸大を受験しようと思っていたのですが、高校の先生から「芸大に受かるかもしれないけれど、絵では食べていけないぞ。」と言われてしまいました。 そのままやっていたら、先生の言われる通り、どこかで野垂れ死にしていたと思いますが、そのときのトラウマは、その後の人生にも影響してるのかもしれません。

  • 起業のきかっけ

    妻とは見合い結婚でした。疲れない人だなという印象を受けて、お互い気があって結婚したつもりです。その妻が、松井証券の先代社長・松井武の娘でした。 結婚したから証券会社を継ぐなどという気はさらさらありませんでした。結婚の翌年には、松井証券に転職しましたが、もともと私は根がいい加減なものですから、それも成り行きです。ただ、私の養父・松井武がもし「継いでくれ」とひと言でも言っていたとしたら、私は絶対に継ぎませんでしたね。私が松井証券を継ぎますと言ったときに、養父は「おやんなさいよ。でも、つまんないよ。」と私に言いました。「つまんないよ」という言葉には、いろいろな意味が含まれていたと思います。

  • 務台から松井へ

    私は名前を妻の旧姓である松井に変えました。「松井証券の務台」だと説明するのが面倒くさいですからね。「松井証券の松井」なら説明も要らないし、面倒くさくなくていいんじゃないのという簡単な理由です。養父からも何も言われませんでした。

  • 過去の蓄積を「捨てる決断」は正しかった

    社長という仕事は、いろいろな決断をしなければいけません。私がいままでにやってきた決断には、正しかったものも間違ったものもありますが、正しかった決断を振り返ってみると、すべて「捨てる決断」、マイナスの決断でした。 何を捨てるのかといえば、すべて過去に蓄積してきたものを捨てるということです。それを築くためにはものすごく努力したはずです。どれだけ努力したかはみんなが知っています。しかし、この過去を捨てなければいけない。しかし、そうしようとすると、必ずみんな反対します。「努力してせっかく積み上げてきたものをどうして捨てるんだ」と。 それでは「得るものは何か」といえば、これはやってみなければわかりません。すべてはリスクですが、そこにはそれだけの夢があります。だからこれはなかなかできるものではありません。説得もなかなかできない。だからこそ、社長にしかできない決断なのです。

  • リスクのない決断はありえない

    98年に金融ビックバンが始まり、松井証券では日本で最初に本格的なインターネット取引を開始しました。さらに、翌年の10月には株式売買委託手数料の完全自由化がスタートしました。ここでも私は「捨てる決断」をすることになります。 インターネット取引をスタートして1年後、大成功したコールセンターも電話取引も捨てて、ネット取引に特化する決断をしました。「こんなに成功しているのに何で捨てるんだ」、「インターネットなんてまだどうなるかよくわからないではないか」と、かなりの社員が反対し、辞めていきました。インターネット取引で成功する確信は、実は私ももててませんでした。 当時は「やっているのは若い人たちだけじゃないの?」という反応だった。2002、2003年くらいになったらもしかしたら普及するかもしれないけれど、すぐには無理だろうという意見が大部分でした。でも私は「そうではない、これは大変な革命が起きる」と信じて、電話取引を全部捨てようと決断したのです。 リスクのない決断なんてありませんから、まさに決断はいつでも「ハイリスク・ハイリターン」なのです。リスクがあるからこそ、それが当たった時のリターンはものすごく大きい。その決断には大変悩みます。

  • 時代とのギャップ

    企業には人件費や研究開発費、いろいろなコストがあります。でも、長い目で見るとこれらのコストは、本当に微々たるものです。何が一番大きいコストかというと、「時代とのギャップ」です。このギャップを広げたり縮めたりするのは誰の役目かといえば、社長です。したがって、「社長の頭が最大の企業のコスト」だといえるでしょう。

  • がんばらなくていい方法をがんばって考えよう

    私が松井証券に入ってきたときはまだ中堅の証券会社で、1年間の株の売買金額が1000億円でした。それが、いまでは会社の規模は同じ程度ですが、1日1000億円の売買がある(いまは相場が少し低迷しているので1000億円を下回る日もあります)。この17年間に1年の売買金額が1日分になったのです。 これはがんばってやった結果でしょうか?そんなことはありません。がんばってこんなことはできない。がんばらないでいい方法を頑張って考えたからそれができたのです。 がんばらないでいい方法とは何か?簡単です。自分たちに不利になること、損をすることを考えればいい。それはお客さまにとってプラスになることなんです。それを考えて実行すれば、お客様から膨大な利益をいただける。これを考えることがビジネスです。

会社概要

企業名 松井証券株式会社
所在地 東京都千代田区麹町1-4
業種 金融・保険
設立 1931年
資本金 11,944,914,736円(2012年3月現在)
従業員 119名(2012年3月現在)
事業内容 証券取引法に基づく証券業[登録番号 関東財務局長(証)第58号]
URL http://www.matsui.co.jp/index.html

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