吉田染工株式会社
吉田 篤生

和歌山ブランド、世界へ!

古くから繊維の街として栄えてきた和歌山県。染色という分野で確固たる地位を築いき上げた吉田染工は今、本業の枠を超えた新規事業に力を注いでいる。事の発端は、「自分達で売れる物を作らなければいけない」という賢者の決断。二代目社長が下した英断の背景にあったのは、生まれ育った地元への深い想いだった。

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賢者プロフィール

氏名 吉田 篤生
会社名 吉田染工株式会社
出身地 和歌山県
出生年 1966年
こだわり チャンスがあれば、なんでもやってみる
趣味 読書、旅行、ドライブ、バスケットボール
特技 どこでも寝ることが出来る
休日の過ごし方 夜更かし
座右の銘 天に伸びる樹は、その根を地獄に下さねばならない
尊敬できる人 祖父、父親
現在の仕事の魅力と苦労 従来は委託加工100%で染色を行っていましたが、現在では、今まで培った染色技術を元に自社での製品及び生地制作・販売事業を立ち上げるべく取り組んでいます。新しく勉強することばかりですが、自分たちの商品ができるのは面白いです。
日本を背負う若者へのメッセージ 海外で話を聞くと、日本人は良いものを作るがセールスが下手だとよく言われます。確かに謙遜は美徳かもしれませんが、もっと胸を張って世界で活躍してほしいと思います。

賢者ヒストリー

  • 幼少期~学生時代について

    子供の時は、冷静で思慮深くあまり感情を出す子供ではなかった為、あまり子供らしくなかったかもしれません。中学時代は3年間バスケットボールをしていましたが、高校では同じ中学のチームから進学した仲間がいなかったこともあり、友人のいる陸上部に入部しました。しかし、2年生の途中で退部しました。高校卒業してからは大学入学の間に2年間浪人し、その間にだんだんと世間に引け目を感じ始め、性格が暗くなっていきました。大学も目標の学校に合格できなかったこともあり、鬱屈した大学時代でしたが、コンサートスタッフ(会場設営、会場警備)のアルバイトと麻雀は楽しんでやっていました。

  • 社会人時代について

    就職した先は、父親の友人が役員をしている商社でした。コネで入社させてもらった為、周りは自分より立派な大学を卒業しており、当初もずっと世間に対する引け目を引きずっていました。しかし、その会社に入れたお蔭で、その後の自分の生き方も大きく変わったと思います。契機は単純なことだったのですが、会社に本格的な実業団のバスケットボール部があり、ひょんなきっかけでそのチームに入部することが出来ました。私は中学でしかバスケットをしていない、へなちょこプレーヤーでしたが、高いレベルの選手と一緒に過ごせたあの時間は、私を単純に、また必死にバスケットにのめり込ませてくれました。良い先輩にも恵まれ、バスケットを必死で頑張るうちに、それまでの学歴コンプレックスを乗り越え、むき出しの自分を見せることも出来るようになったと思います。バスケットを頑張ることで、仕事も、生活も、充実していたのだと思います。

  • 社長就任のきっかけについて

    1995年に商社を退職し、家業を継ぐ為に和歌山に帰ってきましたが、入社しても、親子関係はあまり良くなく、お互い意地を張って反発していたように思います。2000年に父親が病に伏すのですが、仲の悪さが良いほうに出て、父に頼らずやっていく覚悟が出来ましたし、父もその覚悟を察知したのか、病気以降、親子関係が好転しました。そして2001年、父親の死に伴って社長に就任しました。就任後は、ひたすら本業の染色に注力し、ブレない会社経営を目指していました。そのため、自分自身に余裕が無く、人からのアドバイスにも耳を貸さず、自社の方向性は己で決めることをモットーにしていました。しかし今では、自分自身少し余裕が出来たのか、周りの人の体験談、アドバイスなど素直に聞けるようになりました。

  • 社長就任当初について

    2011年に、和歌山県と組合のニット生地製造・販売業者3社、そしてニット生地の染色業として弊社が参加し、クールジャパン事業として海外販路開拓事業が始まりました。海外に販路を開拓していくうえで、弊社に欠けていたのは自社の製品でした。染色は生地を彩り、付加価値を付けますが、その付加価値のついた生地は生地業者が販売するものであり、我々の製品として販売できるものではありません。その歯がゆさと、それでも世界に向けて我々の技術、付加価値を発信したいとの思いから、自社での製品、生地作成・販売という部門を社内に作るに至りました。量的には知れたものでしょうが、世界に向けてアピールする為の切り口として注力しています。

  • 今後の目標

    海外販路開拓事業を行ううちに、地元和歌山について再認識できました。和歌山は日本のニット生地生産ナンバーワンですが、あまり有名ではありません。海外の高級メゾンで使用される生地を生産している会社も多々あるにもかかわらずです。今、地方は疲弊していますが、その和歌山で世界に通用する生地を作っていて、その生地を染めている。これは地域として非常に夢のあることだと思いますし、地場の子供たちが地元で夢のある仕事に就くことができれば、和歌山が活性化し、我々の業界もより良い人材を獲得できると思っています。そのために、一企業だけでなく、地域として活性化できるよう、その一助となればと考えています。

会社概要

企業名 吉田染工株式会社
所在地 和歌山県紀の川市貴志川町前田16
業種 製造
設立 1953年
資本金 1,500万円(2016年2月現在)
従業員 52名(2016年2月現在)
事業内容 ニット・資材用糸の染色加工、ニット製品・生地の作成販売
URL http://www.yoshidasenko.co.jp

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