氏名 | 李 栄彩 |
---|---|
会社名 | LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社 |
出身地 | 台湾 |
出生年 | 1971年 |
こだわり | 準備(予習) |
---|---|
趣味 | 映画鑑賞 |
特技 | 料理
|
休日の過ごし方 | ドライブ |
座右の銘 | 唯天下至誠 爲能化(ひとえに真心を尽くす人だけが世界と自分を変えることができる) |
好きな食べ物 | 魚・茸 |
尊敬できる人 | 本田宗一郎 |
小学2年生の春頃、私の故郷は戦場のようで、人々が何のために命をかけて街に出るのかよく分からない中で、被弾を避けるために、毎晩すべての窓に厚い布団をかけていた父の姿が生々しく思い出されます。小学校の子でさえはしゃげない厳粛な雰囲気につつまれていました。そんな姿を見て育ちながら、心の中ではいつからか“何かを得るためには自分の命まで捨てる努力が必要だ”という考えができたようです。軍隊を除隊してから、当時日本で留学をしていた兄の勧めにより、語学研修のために来日し、日本語の勉強をしながら小さな焼肉店でアルバイトをすることになりました。当時シェフだったその方が私の人生の最大のメンターになりました。「仕事は学ぶものではなく盗むものだ」「相手の背景までもを理解し、受け入れることのできるよう、心の器を大きくするよう意識する」ことを毎日教わり、物事を部分的ではなく、全体で見る力をつけることができました。
働く上で常に意識してきたのは、前述の2点です。特に、高い視点で全体を見ること。新入社員の時も、管理職でも、目の前にある事象を経営者視点で考えてきました。一段上の視点で考える習慣を身に付けると、仕事がスムーズに運びやすくなります。より高い視点から上長の立場、役割を眺めることで、自分のチームを取り巻く状況が見えやすくなる。その結果、全体を俯瞰して判断する能力が身についたと思います。
モバイル統括部長として来日した頃、日本でもLGのモバイル事業は生きるか死ぬかの際どい所に置かれていました。その中で最初に目標としてチームの皆と共有したのが“生存:生き残る”という言葉でした。その生き残りをかけ、皆と力を合わせ一所懸命に駆け抜けた結果、何年かぶりにフラッグシップモデルの発売までこぎつけました。また、お客様のニーズを把握する事に注力し、本社と意見の相違がある時にも、果敢に日本の要望を提言しました。その一連の、ある意味無謀な挑戦に臨んだ姿勢を評価されたのではないかと思います。何より、できない理由を話すより、不可能に近い事でも出来る方法を探し進めていく、という逃げない姿勢が、これからもっと険しい挑戦を控えていた営業の最前線において、評価されたのではないかと思います。
社員の固定観念を捨ててもらうために、まずは服装の自由化から始めました。考え方を自由にさせる、という点でまずは日常的かつ小さな行動から変えてもらうためです。また、社員同士の呼称を平等化(役職の呼称を廃止)することで、相互尊重の文化を通じて、新旧の活発な討論が起こる「自律と責任」、「挑戦と尊重」が自然に共存する、自由な組織を作ることに力を注いでいます。
世界はコロナ以前とコロナ以後に分かれるだろう」と今年3月、ニューヨークタイムズにありました。今回の事態は、私たちの日常生活を一変させ、急遽繰り上げられたニューノーマル時代は、わずか1~2年前に経済専門家が期待していた未来の姿も完全に変えたと思います。また、消費者の価値判断基準が、「より必須なもの」を見分け、その選び方についてもより深い見識を持ち始めており、コロナの期間が長くなると、この傾向はさらに大きくなると思います。このような面から家電の本質とお客様に与える新しい価値を提案し続けてきた当社は、これまで以上にお客様に近づける機会が増えると思いますし、より多くの日本のお客様に選ばれることを期待しております。
「才能は特別なものではない。 自分自身を信じることだ」という言葉に大きく共感します。若い頃は自分が何をうまくできるか悩み、また迷いも多いと思います。しかし、どんな瞬間にも自分を信じて努力をし続ければ、必ず目標を成し遂げることができると確信しています。失敗した事実が恥ずかしいのではなく、挑戦できなかった卑怯さがもっと恥ずかしいという言葉があるように、挑戦できない最大の理由は自分自身を信じられないからだと思います。まずは自分を信じてください。
企業名 | LGエレクトロニクス・ジャパン株式会社 |
---|---|
所在地 | 東京都中央区京橋2-1-3 京橋トラストタワー15階 |
業種 | 製造 |
設立 | 1981年 |
資本金 | 13億8,000万円 |
---|---|
従業員 | 約100名 |
事業内容 | 空間を創造し、感動と幸せを与える家電の新たな価値を提供する事業 |
URL | https://www.lg.com/jp |