PROFILE
賢者プロフィール
氏名 | 富山 幹太郎 |
---|---|
会社名 | 株式会社タカラトミー |
出身地 | 東京都 |
出生年 | 1954年 |
こだわり | 作務衣 |
---|---|
趣味 | ゴルフ、囲碁 |
特技 | めげないこと |
休日の過ごし方 | ゆっくりと家族で食事、DVD鑑賞 |
座右の銘 | ピンチはチャンス |
心に残る本 | 上杉鷹山 |
尊敬できる人 | 父(富山允就) |
現在の仕事の魅力と苦労 | 子どもたちが夢中になって遊ぶ姿が一番のエネルギー源であり、子どもたちの健やかな成長を担う「おもちゃ」を生業にすることに誇りを持っています。一方で、変化に対応しながらモノづくりをすることは楽しくもあり、時に辛いことでもあります。作り手の「道楽」に終わらせず、安全で安心して楽しめるおもちゃ、わくわくドキドキするおもちゃを提供しながら、しっかりと利益に結び付けていくことは当たり前ではありますが、とても難しいことだと思っています。 |
日本を背負う若者へのメッセージ | 21世紀の世界は大変ですが、世界の中で「日本はいい国だ」と言われるような国にしてください。 |
HISTORY
賢者ヒストリー
戦後復興〜高度成長期、今ほど裕福ではありませんが活気・元気・夢がある時代に幼少期・学生時代を過ごしました。出来の悪い息子で、おもちゃ屋なのに「勉強しろ」とばかり言う親に隠れて、当時小学生のハイテク玩具であったプラモデル・モデルガン・鉄道模型などを購入して遊んでいました。中学生からボーリングにはまり、大学を一浪。物理学が好きでしたが、会社継承のために工場の設計や生産管理を学ぶ学科に入りました。卒業間近にして英国へ渡ると、サッチャーが首相となった大変革の時期。語学学校を経て、英国ハル大学へ入学し、主席で卒業。学生時代たくさんの失敗をしましたが、自分の強みは2度目には必ず成し遂げることができるということに気づけました。
英国から28歳で帰国し、当時のトミーに入社しました。新入社員と同じく、特に玩具業界の知識もないまま全国の問屋や販売店に「三代目です」と挨拶周りをしながら徐々に仕事を覚える日々を送っていました。翌年結婚し夫婦で渡米。アメリカのトミー・コーポレーションで1年3か月社長付をしました。当時アメリカでは、大量のテレビ宣伝などによるパワーマーケティングやM&Aなどによる市場の激変が起こっており、それまで米国内で4位のシェアを維持していたトミー ・コーポレーションの業績は次第に低迷していきました。そんな状況にもかかわらず、日本国内工場の生産確保のため高い単価で日本に発注せざるを得ない現状について、「このままではいけない」という思いを強くしていきました。妻と現地で生まれた息子を連れて帰国後は不振にあえぐ国内販売に専念。しかし自分の帰国を追いかけるようにプラザ合意が起こり、状況はますます悪化の一途を辿っていくのでした。
プラザ合意からの会社危機で、国内4工場のうち、3工場を閉鎖するという苦渋の決断をしました。大幅なリストラに伴い、今後の再生計画・合理化計画・反省点の洗い出しをして、組合との話し合い、団体交渉も自ら行いました。従業員に支払う退職金などを銀行から借りる代わりに手放すことになった米国のトミー ・コーポレーション。あまりの厳しい決断が続き、すっかり落胆してしまった親父に代わり、売却の交渉をするために単身渡米。最終的に危機を脱することのできる価格で売却したものの、悔し涙を流を流さずにはいられませんでした。工場閉鎖と米国の売却が済んだ後、業績悪化の責任をとって社長を退いた親父に代わり副社長だった自分が32歳で社長に就任しました。
やっとの思いで売却した米国トミーの契約金がなかなか支払われずに冷や汗をかくような場面もありましたが、苦渋の決断で会社は再生への道を歩き始めたと言えます。就任後の10年を「破壊の十年」、その後の10年を「創造の十年」と呼んでいますが、何かを得ようとする時にはいつも何かを捨ててきました。工場中心の体制からマーケティング重視の体制へ、年功序列を廃し、成果主義を取り入れた人事制度や賃金体系の見直しも行ないました。私たちが守るべきは「目に見えない信頼」であり、時代に即さないとなれば「目に見える伝統」は捨てることを厭いませんでした。そして祖父の代から続いた開発部隊を解体、その後唯一存続していた工場も閉鎖しました。
会社としては、世界で羽ばたいている会社でありたいです。個人としては、世界遺産を回りながらゆっくりした生活をしたいです。
COMPANY
会社概要
企業名 | 株式会社タカラトミー |
---|---|
所在地 | 東京都葛飾区立石7-9-10 |
業種 | サービス - コンサルタント |
その他 | |
設立 | 1953年 |
資本金 | 34億5953万円 |
---|---|
従業員 | 連結2199人 単体504人(2018年3月31日現在) |
事業内容 | 玩具・雑貨・カードゲーム・乳幼児関連商品等の企画、製造および販売 |
URL | http://www.takaratomy.co.jp/ |