RFJ株式会社

二峰浩一

この映像・情報は 2022年10月当時のものです

ICTを活用した
鳥獣被害対策

野生の鳥獣による農産物被害が絶えない昨今。食と農業を守るための取り組みが必要とされている中で、「スマートHOKAKU」というクラウドツールを開発し、鳥獣被害対策に向けた情報発信を行うRFJ。獣害に負けない安心な暮らしを守る賢者のクラウド構築にかける情熱を見た。

氏名	二峰浩一
会社名	RFJ株式会社
出身地	三重県
出生年	1956年

こだわり	挑戦する情熱力を持ち続けること
趣味	掃除、釣り、庭いじり、ゴルフ
特技	一日中でも整理整頓していられる
休日の過ごし方	庭いじり、料理
座右の銘	粗にして野だが卑ではない
好きな食べ物	野菜、豆腐、納豆、美味しい肉
尊敬できる人	近江商人（三方良しの考え方）

HISTORY
賢者ヒストリー

幼少期～学生時代

私は田舎育ちですが感謝しています。幼稚園も行けず自宅を出て坂の下の親戚の家に毎日通園、お祭りに親戚の家に行けば冷蔵庫から離れず、虫歯だらけ、都会なら落ちこぼれです。しかし、親や周りの大人からあまり叱られた記憶がなく田舎のおおらかさでノビノビと育ちました。幼稚園～中学校まで同級生60名。村外に出たのは高校で奈良へ。そこで初めて他者と競うことを知り、勉強は嫌いですが数学は得意、面倒な暗記などせず公式一本勝負ですから。大学は名古屋へ、もちろん数学科で一生分の勉強をしました。数学で飯をと思いましたが理想で教職を取るも就職課でエイと開いた所へ、締め切り過ぎでも役員面接まで進み、当日熱を出しました。「本日は熱が38℃あり、御社の大切な面接ですが昨日雨の中、実家の稲刈りを強行しモウロウとしています。何を言うかわかりませんが、よろしくお願いいたします。」と発言、それが役員うけし以来退職までそこにいました。
社会人時代

数学バカには日経新聞に何が書かれているかさっぱり理解できませんでした。聞くも恥ずかしく、一週間眺めて暮らしました。わかりもしないのに数字が面白く、数字の展開が私を株に導きました。新人の仕事は顧客開拓でここぞと思った社長に毎日面会を申し込みに行きました。もちろん1階受付でアウト、日課として毎日通い、後日、社長面会にこぎつけ顧客となりました。顧客は自分の周りから、レストランオーナー、散髪屋のおやじ、最初の大口顧客は、高級クラブのママでした。その頃になると、顧客が顧客を紹介してくれました。支店長として不良店の立て直しに数店舗、どの店舗も汚く、掃除から始めました。部屋が整うと空気も整い、2、3年といわれたものが、半年、1年で立て直しました。組合の委員長、営業企画、広報宣伝、新規事業、企業金融など多くの業務を経験しました。私は、様々な業種のお客様と出会い教えられ育てて頂いたと思っています。
起業のきっかけ

退職後は全く違う分野に進みました。在職中に日本中を飛び回りながら、地方の疲弊が気にかかっていた。地方創生と口で言うは容易いですが、現実の地方は人、物、財源が不足しています。地方だけの力では難しいことだらけです。策は、IT化して省力化、マンパワーの不足を補うことです。誰もが使えるやさしいIT、つまり見える化したモノが必要です。そしてまた考えられた施策を、村から市へ、県へ、そして国にあげて動かさなければ、何も変わらないです。繋いでいく確かなマンパワーが必要だと感じ、私にぴったりだと思いました。伊達にトップセールスの座にいたわけでないです。人に会い、話を聞き、まとめていく、私にはそれしか出来ません。労力多くして収益は少ない仕事です。しかし、かつて私をやさしく育ててくれた日本の田舎への恩返しになるかもと、ふと思ったのも事実であり、田舎を知る私にしかできない仕事だと思いました。
現在の事業

SDGs15番目の目標への挑戦です。豊かな土地を取り戻す為に必要なことは何か。平野部の大規模農業は別として、地方の農業は高齢化、都会への人口流出、離農者の増加それによる耕作放置面積が害獣達の増加に輪をかけています。防護柵や電気柵が、日本を何周も周れるほど設置されているのが現状です。まずは現実にもっとも困難を極めている、獣害問題を解決する。そしてその事は農業保護のみならず、日本の大半を占める山林の保護にもつながる。シカによる食害は深刻な問題で、土壌の流出につながり、土石流を引きおこすからです。小さな仕事かもしれませんが、獣害問題の対策は、日本の国土にとって、最重要問題と思っています。
今後の展望

被害数管理、個体数管理により被害が軽減可能であることを、実証を増やし全国に普及していきたいです。被害状況を可視化、見える化する事が大切であり、そのノウハウを当社は開発しました。これを広く、日本の山間地域や害獣被害とその対策に苦慮する行政に届け、それが進めば同じ問題に直面する行政間の連携や情報交換にも役に立てられます。人は困らないと動かない。害獣対策という直近の問題のIT化が、行政の改革や、地域の主体性の向上、ひいては、地方行政の在り方にも変化をもたらし、新たな地域社会のしくみ作りの基盤になると考えており、当社はそれを進めています。小さな事が大きな事を変えると、私は常に思っています。
若者へのメッセージ

女房に結婚の申し込みをした時、「俺の人生は折れ線グラフ」といったらしいです。直線的な右肩上がりは、良いようでコケたらゼロまで落ちてしまいます。落ちても途中で止まって、そこからまた上をめざせば良いのです。そして、すべての業界においてイノベーションを起こしてもらいたいです。ただし、変えてはいけないことと、変えるべきことを明確に区別し、変えるべきことは何事も恐れずにスピードをもって大胆にやってください。最後に、社会の中で自分に何が出来るかを考えてください。それが基本です。人並みな人生は、面白くないです。自分の人生です。自分なりに面白く生きてください。

COMPANY
会社概要

企業名	RFJ株式会社
所在地	東京都千代田区紀尾井町4-1 新紀尾井町ビル3階
業種	情報通信 - 情報処理・提供サービス

資本金	5,506万円
従業員	7名
事業内容	オープンデータ事業、ヘルスケア事業、コンサルティング事業
URL	https://www.rfjapan.co.jp/index.html