株式会社誠和
大出 祐造

農業を家業から産業へ

一年中安定した収穫量を得るために、研究をしている誠和。 それが今後の農業の新しい道を切り開く大きな希望となっている。 だからこそ、若者へ農業の魅力を伝える必要があるんだ。

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賢者プロフィール

氏名 大出 祐造
会社名 株式会社誠和
出身地 東京都
出生年 1955年
こだわり 感性を磨くための時間(海外出張時には、美術館巡り等、暫し仕事を離れる時間をつくる。社員にも推奨している)
趣味 ソフトボール
休日の過ごし方 ソフトボールをはじめ、体を動かすこと
座右の銘 反省は力なり、継続は力なり
好きな食べ物 寿司
尊敬できる人 大出隆芳(父であり創業者)

賢者ヒストリー

  • 幼少期~学生時代について

    私が中学生の頃、父は(株)誠和の前身である誠和化学工業所を創業したばかりで、その父の「ものづくり」にかける情熱を家族総出で手伝い、応援していたように記憶しています。特に母親は注文を受けた商品を箱詰めし、大きな荷物を自転車で運送会社へ何往復もする日々でした。その姿は私の脳裏に焼き付いて離れません。大学時代には父の事業も軌道に乗り、工事が追いつかない程の成長を遂げていました。学校よりもアルバイトが優先であったこの頃の私は、その工事を請負うアルバイトに明け暮れる毎日でした。当時は高校教師となって野球部の監督になる事を夢見ながらも、最終的に父の望みであった実業の道に進むことを選択したのは、幼少期から学生時代を通して創業者である父の苦労や喜びを間近で見てきたからかも知れません。

  • 社会人時代について

    1981年に(株)誠和に入社して以来、一貫して営業畑を歩んできました。熊本、宮崎、館林の営業所を歴任し、昼夜を問わない精力的な営業活動により業績を伸ばす一方で、経営陣との軋轢が高まり、会社を出されることになりました。仕事の面白さや実績を伴う自信が芽生えてきた矢先の処遇と仕事ができない苛立ちの中、父である創業者に競業の意を伝えたところ、「自分の好きな事をすればいい」と言われました。その一言は創業者の偉大さを痛感すると共に全てが吹っ切れた瞬間でした。腹を決めた私は、ユニフォーム販売会社を設立し、サンドウィッチチェーンのフランチャイズ店と同時に2つの会社経営に乗り出しました。ユニフォーム販売事業は、パートナー企業の協力・支援もあり、経営者としての多くのスキルを身につけさせてもらいました。しかしこの2つの事業が軌道に乗ってきたころ、再び(株)誠和に呼び戻され、立ち上げた事業を手放す悔しさを実感しました。挫折と紆余曲折のこの5年間の経験は、今の私のビジネス感や人間形成の原点となっていると思います。そして当時支援して頂いた方々との出会いと築いた人脈は何にも代えがたい財産となっています。

  • 社長就任のきっかけとその当時

    2007年6月に社長に就任した時の会社の状況は決して良いものではありませんでした。内部的には1980年代後半から1990年代に進めた事業の多角化を背景とした負の遺産が経営を圧迫していました。さらに、外部環境では2008年のリーマンショックの影響を受け、取引先の倒産や銀行の貸し渋りなど当社も厳しい財務環境を強いられました。このような逆境の中にあって、私は広がりすぎた事業の整理と施設園芸への注力による原点回帰を方針として掲げ、会社の立て直しを誓いました。同時に、次の世代がやりたいことにチャレンジできる環境を整えるために、売上至上主義から利益体質への転換を図りました。およそ6年を掛けて、生産拠点の集約化、傘下に収めた企業の整理・統合、事業の譲渡等を断行して財務の健全化を成し遂げました。同時に営業スタイルも提案型・問題解決型のスタイルに切り替えることで、価格競争に陥らない筋肉質の企業体質を実現しました。

  • 現在の事業において

    月並みですが、私が大切にしている事は顧客の満足と社員の満足です。特に、顧客である農家が儲かるために当社は何を提供できるのかということに重点を置いています。メーカーである当社は、システムや装置などのハードウェアはもちろん、収穫量を向上させるための栽培技術や最先端の情報・ノウハウといったソフトウェアやサービスを通して、それらに応えることが使命だと思っています。具体的には、施設園芸用ハウス内環境の見える化、科学的根拠に基づく栽培管理、栽培技術向上のための教育、IoTを駆使した栽培情報の共有と相互利用などです。トマトを例に挙げると、農家の平均反収を30t/10aまで向上させたいと思っています。また社員については、業務に必要なスキル向上のための投資は惜しまず。新しいチャレンジに対しては積極的に支援をするよう心掛けています。

  • 今後の目標

    「農業・農家」がなりたい職業ランキングに挙がるような時代を目指して、様々な方面で貢献して行きたいと考えています。その為には、自由な発想を持つ次世代へのバトンタッチは必要不可欠だと感じています。日本の農業は他の産業と比べて20年も30年も遅れていると言われています。そのためか、今や農業は成長産業と位置付けられ、大手企業や海外からの参入が激化しており、競争の時代に突入しています。特に施設園芸においてはIoT技術、AI技術、ロボット技術などあらゆる技術が持ち込まれようとしています。従来の発想や時間軸で事業を発展させていくことが困難な時代だと思います。だからこそ、次世代の柔軟な発想を持った人材とともに枠にとらわれない展開を仕掛けていきたいと思っています。

  • 日本を背負う若者へのメッセージ

    私自身の経験上、「やりたい事がやれる」ということは幸せだと思います。しかしながら、「やりたい事は何か?」の答えを見つけるのは容易なことではありません。目の前にある仕事を見極め、将来の仕事をしっかりと見据えて日々考えて欲しいと思います。そして、やりたい事が見つかったときは、失敗を恐れず全力でチャレンジして欲しいと思います。その経験は自身の長い人生において、絶対マイナスになりませんから。

会社概要

企業名 株式会社誠和
所在地 栃木県栃木県下野市柴262-10
業種 農林水産
建設
製造
設立 1971年
資本金 9,980万円
従業員 160名
事業内容 施設園芸用の環境制御機器、養液栽培システム、省エネ・省力機器の製造販売/大規模プラントの開発、製造、販売/流通事業構築
URL https://www.seiwa-ltd.jp

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