氏名 | 田中 一善 |
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会社名 | 株式会社なのはな警備 |
出身地 | 千葉県 |
出生年 | 1979年 |
こだわり | 積読をしないこと・買った本は最後まで読む |
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趣味 | ネットショッピング・読書 |
休日の過ごし方 | 子供と散歩・運動・スポーツ観戦 |
座右の銘 | 頼まれごとは試されごと |
好きな食べ物 | ペスカトーレ |
尊敬できる人 | 中村文昭・千田拓哉 |
父は市議会議員を13年、県議会議員を16年歴任した地元の政治家で、何かと世間からみられる幼少期を過ごしていましたが、5歳の時に難病である小児ネフローゼ症候群を発病。兄も同じ病気で入退院を繰り返し、小学校時代は体育の授業に参加したことがないほどの病弱兄弟でした。ステロイドの強い薬の影響で身長が伸びず、いつの間にかにクラスで一番小さくなったことで非常にコンプレックスがありました。親は政治家でしたが、私自身の性格は引っ込み思案で、いじめを受けた経験もあります。そんな学生時代を変えたのは高校時代に演劇部に所属したことでした。高校演劇でメインキャストとして舞台に立ち、上位入賞をしていた経験のお蔭で人前で話すことは平気になりました。それは現在の仕事にも大いに役に立っておりますし、倫理法人会などの経営者の勉強会で講師を依頼された時などに活かされています。
自分の将来についてよく考えていなかったです(笑)そんなに深く考えずに就職先を決めてしまいました。もともと私自身に夢はなかったんです。ですから4回も天職してしまいました。条件や世間体といった表面上で仕事を選んでいましたし、何のためにこの仕事をしているのかなんて考えたことはなかったです。だからうまくいかなかった。そんな自分の考え方を変える方との出会いがありました。日本一の講演家といわれている中村文昭氏との出会いでした。中村文昭氏より『夢はなくてもいいんだよ。日々一生懸命やっていれば、必ずあなたにも役割が与えられる。その役割の延長線上に自分の天職がある』との話を伺い、夢を持たない生き方も恥ずべきことではない、今を一生懸命に生きることが大切だと感じ、座右の銘を中村文昭氏がよくおっしゃっている『頼まれごとは試されごと』としました。
まずは自転車操業状態だった財政の見直しとお客様への単価交渉が急務だと思いました。そのためには警備員の質を上げる必要があります。しかし、従業員から見れば、社長の息子という目で見られ、ボンクラだとなめられてしまいます。そうならないために自分自身を磨く必要があると考え、経営者の勉強会である倫理法人会の後継者倫理塾で今の自分に足りないことや自分自身について深く考え、理解することに努めました。その中で、自分自身で決めた実践項目をやり続けることを心に決め、『はがきの実践』、『早寝早起き』、『月10冊以上本を読む』、『妻の話をちゃんと聴く』など項目は20以上に及ぶ実践を5年続けました。実践の中で私自身に足りなかったことは『素直さ』『継続力』だということに気づきました。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人生が変わる。まさにその通りでした。今までの自分を変えることで業績はどんどん上がっていきました。
経営者に必要なことは決断の速さと働きやすい環境づくりだということに気づき、他社がなかなか着手できない有給休暇の希望取得や社用車での現場移動、熱中症対策として空調警備服をいち早く導入し、従業員が辞めない環境づくりを作り上げました。結果、仕事の質が上がったと同時に営業をせずとも顧客が増えていきました。そして、最も大事なことは経営者自身が常にシンプルで心にゆとりをもっていることが大切だということに気づきました。今年に入り新型コロナウイルスによりイベント警備など若干仕事が減りましたが、警備業者がやりたくてもなかなかできない全従業員へ休業手当を支給しています。これにより一層従業員は定着し、会社への帰属意識が高まったと感じています。休業補償をきちんとできるためにキャッシュフローの改善と借り入れの見直しをしてきた結果、財務体質を改善し、会社自体に余裕ができました。私が入社した当時は自転車操業でしたが、今では新型コロナウイルスで休業があったとしても1年以上は会社を持ちこたえさせられるほどに会社の基盤は安定しました。
警備業での業務拡大は150名~200名程度までと決めております。全国的な組織になるよりも地域に必要とされる会社となりたいと考えています。そんな中、弊社の地続きの土地を購入しました。もう一つの事業を始める予定です。警備業も社会貢献事業ですが、弊社のグループ会社で就労継続支援A型事業所を3か所、放課後等デイサービス、児童発達支援事業を展開しております。さらなる社会貢献事業として新たに障がい者グループホームの建設を予定しております。自立支援を完結させることにより、障がい者が生き生きと働ける社会の構築も急務です。その一助になりたいと考えております。
私自身は4度の転職を繰り返し、中途半端に投げ出してきた劣等生です。しかし、自分自身をよく見つめなおし、よく理解することが大切だと思います。そして自分自身に足りないことを改善していくためには自分で決めたことを続けていくことが大切で、それができれば、自分の人生も環境も変わっていくことを実感できると思います。過去の事実を変えることはできないですが、過去の経験に対する考え方を変えることはできます。どうせなら過去の自分に対して肯定的であってほしいと思います。私は幼少期はネフローゼで体の弱い子供でした。しかし、病気になったおかげで弱い人の気持ちも、病気の人の気持ちもわかります。今、自分が置かれている状況がどうであろうと肯定的に受け止め、それを乗り越えた先には幸せがあると思ってください。結局、自分の人生は自分で生きていかなければなりません。常に自分自身をポジティブであり、大切にしてほしいと思います。
企業名 | 株式会社なのはな警備 |
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所在地 | 千葉県流山市西初石3-1457-21 |
業種 | 医療・福祉 - 福祉・介護 |
サービス - 警備 | |
設立 | 1997年 |
資本金 | 1,000万 |
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従業員 | 104名 |
事業内容 | 施設警備事業・雑踏警備事業・保安警備事業 |
URL | https://nanohana-keibi.com/ |