オロル株式会社
木下 淳之

ステンレスの輝きの先

独自のステンレス発色技術。それを生んだのは、下請けという環境のなかで芽生えた、ひとつのプライドだった。世界初の研究開発に、日本の頭脳とともに挑む賢者。そのとき見えはじめた、ものづくりの未来とは。

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賢者プロフィール

氏名 木下 淳之
会社名 オロル株式会社
出身地 鳥取県
出生年 1967年
こだわり メリハリをつけて仕事も遊びも楽しむ
趣味 旅行
特技 ものまね3つ
休日の過ごし方 平日出来なかった事を片付ける
座右の銘 意志あるところに道は開ける
好きな食べ物 鉄板にのって出てくるナポリタン
尊敬できる人 船田元、隈研吾

賢者ヒストリー

  • 幼少期~学生時代

    アサヒメッキを創業した祖父を持つ3兄弟の末っ子として鳥取県で生まれました。大学の情報工学科で1回目の授業で、1人一台のPCの前に座り講義を受けたましたが、開始1分で挫折しました。ただ、PCには興味があり、ブラインドタッチは卒論をいかに早く仕上げるか?ということを考え、タイピングの練習をしまくった記憶があります。

  • 社会人時代

    代議士秘書時代は代議士や有権者に育てて頂き、その時試行錯誤した経験が経営哲学や指針となり、現在の会社経営に活かされています。例えば、政治資金収支報告書を政治団体毎に提出する際、手書き文書の読み取りにかかる時間と大量の文書郵送にかかる費用の無駄を考え、「各団体からダウンロードさせれば、経費削減に繋がる」と、全てパソコン入力で届け出たり…また、政治家が勉強会等をを開催する際は案内状を送り出席人数を予測しなくてはならないのですが、まだメールが普及していない時代に手書き返信では読み取りが難しかった為、お名刺を貼って頂くFax返信用紙を案内状と同封したところ、人数予測だけでなく後のデータベース作成の工数削減にも繋がったり…どちらも、当時は一般的な方法ではありませんでしたが、現在では当たり前となっています。こうした当時の経験が、現在の会社経営における「能率管理」という経営理念に繋がっていると思っています。

  • 起業のきっかけ

    まず、なぜステンレスは銀色なのだろう?という疑問を持ちました。趣味の海外旅行先でも国内旅行先でも、どの街にいっても銀色が多いのです。それも元気のない銀色。綺麗なディスプレイにも、装飾品も時計も、銀色、銀色。もっと綺麗に、もっと豊かな色彩に出来ないのかな?と学生の頃からおぼろげに思っていました。そこで思いつきました。「ステンレスに色がついたら」と。介護施設でヒアリングした結果、介護者・介助者の方から、ステンレスの塗装が剥げて水廻りが汚くなる。銀色は冷たいイメージとの事でした。幼少の頃読んだ、オーヘンリーの短編物語の「最後の一葉」が頭に浮かびました。入院中の患者が、雨風などで葉っぱが落ちて、最後の一葉が落ちてしまったら、私の命も・・・という話です。ステンレスの発色が出来れば、色落ち、剥がれ等がなくなり、少しでも安らぎ、温かさなどを感じてもらえて、普段の生活の心のケアに貢献できるんじゃないか?と考えたのです。

  • 現在の事業

    世界初のステンレスの発色技術と水素バリア膜の研究開発に取り組んでいます。社名は、天空に多様な色を表すAurora(オーロラ)をイメージし、フランス語でオーロラの発音はオロルということで、商標登録上の関係でローマ字表記(ORORU)としました。そのORORU処理に4種類の製品名称表示を設けました。ORORU Ⅰ(光沢あり)色調の均一性が美しい、 ステンレスを彩るオロルの特許テクノロジー。ORORU Ⅱ(半光沢)は半光沢がもたらす、未体験のステンレス発光テクノロジーで 世界初の技術です。ORORU Ⅲ(光沢無し)、こちらも世界初の技術でマットな光沢が新しい、 ステンレス発光のあらたなステージへ導くものになります。 ORORU Ⅳ(指紋がつきにくい処理法)は半光沢の未来系、指紋が目立ちにくい新たなステンレス発光です。

  • 今後の展望

    「ORORU処理」を世界へ。ORORU処理とは、色ムラやロット間のバラツキの改善に成功し、世界で唯一の色調均一化を可能としたステンレスの発色技術です。いつかは、有名ブランドや時計などに使われるように、世界中で彩り豊かなステンレスが街中で見られることを目指しております。また、SDGsへの取り組みと脱炭素社会に向けてとりくんでおり、会社の敷地内を流れる小川には毎年6月になると蛍が現れます。排水処理はばっちりです。SDGs NO9の「産業と技術革新の基盤事業」を取得し、脱炭素社会に向けて新規研究開発中の次世代エネルギー、水素ガスに使用されるステンレス配管や燃料電池材料等へのバリア膜形成実現の開発を進めています。デジタルトランスフォーメーション(DX)を活用し、強みを持つ技術とデジタル技術を融合した付加価値向上・開発力向上による海外を含む市場での競争力を強化していきます。また、「RPA(Robotic Process Automation)」の導入による業務効率化や生産性向上も実現も目指しております。

  • 若者へのメッセージ

    若い時は色んな経験をしたら、いづれ役に立つ事があると思います。自身の考えなど、単なる1つの事柄にすぎないのです。人の意見も良く聞き取捨選択する能力が重要だと思います。大いに経験し、失敗し、反省し、それでも「俺はつぎはこうやったら失敗しないぞ!」というエネルギーを溜めて欲しいです。

会社概要

企業名 オロル株式会社
所在地 鳥取県鳥取市南栄町1
業種 製造
卸売・小売
その他
設立 2018年
資本金 1,000万円
従業員 8名(2021年2月 現在)
事業内容 ステンレスの発色技術開発・水素バリア膜の研究開発
URL https://ororu-inc.co.jp/

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