春駒交通株式會社
茂村 幹彦

物を運ぶのではなく、
人を運ぶ

テクノロジーの進化によって、多くの仕事がロボットやシステムで代用できてしまう時代になってきている。そのひとつとして挙げられるのがタクシー運転手。自動運転化により、近い未来には無人のタクシーが実現するのだという。そんな時代だからこそ、タクシーに求められることはただ単に、移動手段という枠を超えたものが求められる。それは、例えば飛行機のビジネスクラスに乗るような感覚に近い。

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賢者プロフィール

氏名 茂村 幹彦
会社名 春駒交通株式會社
出身地 東京都
出生年 1947年
こだわり 目標を達成する努力を惜しまぬこと。前進する信念と勇気を持つこと。効率的な手段と方法を追求すること。
趣味 サックス演奏
特技 庭木の剪定、日曜大工
休日の過ごし方 散歩、寺巡り
座右の銘 一意専心
好きな食べ物 うなぎ、寿司

賢者ヒストリー

  • 幼少期~学生時代

    1947年1月2日東京生まれ。10歳頃には立派なガキ大将でした。中学に入って一旦大人しくなったのですが、高校ではまた昔の悪ガキの顔が出てきてしまい、いわゆるやんちゃなこともたくさんしてきました。人伝いに、当時の悪友K君が現在歌舞伎町で飲食店のオーナーをしていると聞いたのですが、未だに彼の店には遊びに行けていません。懐かしいですね。1966年、楽しい学生生活を送っていたさなかに突如として学生運動が始まりました。ノンポリ学生にとってはその演説が新鮮にすら感じられ、気づけば自分もデモ隊の中にいるという有様でした。運動は次第に白熱し、大学が閉鎖になったので、トランクひとつで以前から憧れていたアメリカへ旅立ちました。見るもの全てが新鮮で興奮冷めやらぬ毎日でしたが、3年ほどで日本に帰国して就職をしました。

  • 社会人時代

    帰国後の1971年、某有名タイヤ麻布直納部に入社。車に興味はあったもののタイヤについては何も知りませんでした。思い描いていたサラリーマン生活とは違い、ネクタイ姿で家を出ても8時の出社と同時につなぎに着替えて営業所前を竹ぼうきで掃除、冬は先輩の出社前にだるまストーブに火をつけて事務所を暖め、9時の始業と同時にタイヤを伝票通りに配送車に積み込みながらタイヤの知識を身に付けるという毎日でした。それまでの生活とはうって変わって早寝早起き、仕事漬けで身体からはゴム臭が漂い、久しぶりに友人と会うとゴム臭いと言われていました。そして半年余りで営業職として日暮里に異動。更なる早朝出社に加えて自分流の努力と営業方法が認められ、会社が始まって以来の3冠王を頂きました。社内では2冠は取れても3冠は無理と言われていたので、3冠をとったときは普段無口な父も笑顔を見せて喜んでくれました。

  • 社長就任のきっかけとその当時

    1973年、当時渋谷にあった当社レストラン「サン」に入社、飲食業と特殊な人間関係について多くを学びました。その後全国で1番若い26歳という年齢で東北自動車道菅生PAに赴任、77年の北辰交通買収を経て85年に春駒・北辰が合併、翌86年に代表取締役に就任しました。当時、会社が王子の通学路にあり苦情対応に四苦八苦していた春駒交通と、社屋老朽化が進んだ北辰交通との間で思惑が一致、社屋を建て替えて現在の浮間で営業することになりました。合併に際して旧王子春駒の自交総連との団交にはほとほと手を焼いた思い出があり、共産党区議を先頭に3~400人の組合員が浮間舟渡駅から本社までデモ行進を行い、4階建ての鉄筋コンクリート造りの本社が地鳴りとも地響きとも思えるような凄まじい勢いで上下に揺れ動いたことが、今でも昨日のことのように思い出されます。

  • 現在の事業において

    現在はタクシー、東北自動車道菅生PA、民間車検場、新中古車販売業などを運営しており、従業員は410名程です。私は毎日どこかの現場を見ていますが、今一番必要と感じるのは乗務員の教育であり、そのことに一番力を入れています。タクシーはお客様に選んでいただくものであり、乗務員がお客様を選ぶのではありません。そうした事態が起きないよう、営業部管理職員を先頭に徹底した教育を実施していかなくてはなりません。昨今の競争相手は同業他社ではなくウーバーやライドシェアなのだということを理解すれば、自ずと自分たちが何をすべきかわかってくると思います。また、今後益々重要になるのがマニュアルの徹底です。乗務員が接客マニュアルを守り、お客様とのトラブルや苦情を防ぐことが、結果的に自分達を守る事にもなるので、そのあたりの意識をもっと高めていけたらいいと思っています。

  • 今後の目標

    タクシーについては、より一層の年間稼働率と営業収入を向上させるため、乗務員に対して今まで以上に専用乗り場、無線配車などの利用を促進していきたいと思います。また、乗務員の増加対策として、女性乗務員の意見や要望を取り入れた働きやすい職場作りや若年層に対するアピールも必要になってきます。タクシー業は以前に比べて仕事の範囲が広がっているので、一定の経験を積んだ後、興味があれば介護、観光、キッズなどの分野にチャレンジすることも可能です。ですから、仕事に対して強い情熱があれば、経験や性別に拘らずまずはやってみてほしいと思います。飲食業については、年間利用者数100万人以上を達成するために、お客様のニーズを細かく見極めることが必要です。地元利用者の方々が今、何を必要としているか、季節に合わせたキメの細かい対応ができるよう、スタッフ全員で考えていかなければならない課題だと考えています。

  • 若者へのメッセージ

    これからの日本を背負う若い人たちには、大いに頑張ってもらいたいと思います。しかし、団塊の世代の我々から見ると、色々なことに挑戦して何かを成し遂げようとする若者が少ないように見受けられ、少々残念な気がします。若者の可能性は無限です。興味を持ったこと、情熱を傾けられることがあればどんどん挑戦して下さい。上手くいかないこともあるでしょうが、失敗を恐れて行動しなければ何も生み出すことはできません。行動には必ず結果が伴います。これから10年、20年先に刈りとるための良い種をたくさん撒きましょう。そして、どんな小さなことでもよいので目標を持ち、自分の力で人生を切り拓く人間力を身につけていってほしいと思っています。

会社概要

企業名 春駒交通株式會社
所在地 東京都北区浮間5-11-15
業種 運輸
卸売・小売
飲食店・宿泊 - 一般飲食店
設立 1955年
資本金 1億円(2017年3月現在)
従業員 410名(2017年3月現在)
事業内容 タクシー、ハイヤー、自動車整備、中古自動車販売、パーキングエリア運営
URL http://www.harukoma.co.jp

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