氏名 | 釜谷 正宏 |
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会社名 | 株式会社KSエンジニアリング |
出身地 | 石川県 |
出生年 | 1963年 |
こだわり | 細かいことにこだわらない、絶対に後悔しないように興味ある事には全力で取り組む |
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趣味 | 真剣ゴルフ、BIGWAVEサーフィン、バックカントリースキー、たまに完全断食
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特技 | 決断することが早いこと |
休日の過ごし方 | 全力で遊び、飲み、食べ、少しだけ寝る
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座右の銘 | 全ては人から |
好きな食べ物 | 卵かけご飯 |
尊敬できる人 | 自分に清い人 |
石川県の片田舎で男3人兄弟の次男として生まれました。寒い雪降る中で、製材業に勤める両親が早朝から深夜まで働く姿を見て、「絶対に嫌だ。」と思いながらも小4から中3まで新聞配達をしました。報酬を貰えたので、欲しい物(お菓子、ジュース、玩具、野球用具等)はすべて手に入るプチセレブの幼少期を過ごしました。ある冬の朝の事です。配達時に、夏には通れない田んぼ道をショートカットし、重たい新聞を雪上に袋ごと滑らせて運んでいたら誤って川に落としてしまいました。川に飛び込んで新聞は拾いましたが、大変なことをしたと途方に暮れまして。出した答えは、新聞と自分が凍えてずぶ濡れ状態の中、一軒ずつ事情を話して周り謝罪をすること。怒鳴り怒られる覚悟で配達したところ、各家からは正直に話してくれたことを褒められました。タオルやお菓子等持ちきれない程頂きました。その時に私は、「失敗をしても真面目に正直でいる事が大切だ」と心に刻まれたのだと思います。中学生になり、田舎から早く出たい一心で、親に内緒で横須賀にある自衛隊の高校(少年工科学校)に願書を出しました。合格してから両親に「義務教育以後は家を出て自分で生きていくのでこの学校に行きます。今まで育てて頂きありがとうございました。」と言った私を、唖然として見つめる両親の顔を今でも覚えています。高校時代は全寮制で、当時はただがむしゃらに言われたことをこなすのが精いっぱいでいろいろな教育を受けましたがその意味など全く分かりませんでした。ですが実の内容は完全なエリートを育てる教育で、一見すると根性論や意味のない精神論と思いきや全くの逆。完璧なカリキュラムで計画に沿った心技体の教育だったと後に身に染みて感じました。現在があるのは当時の教育が有ったからこそと確信しています。また井の中の蛙だった私が、日本中から集まった同級生や先輩の方々の凄い姿を目の当たりにし、努力して追いつく事の面白さ、楽しさを知りました。
建設省の建設大学を卒業後、社会はバブルといわれる時代でした。実家の仕事関係につく前にお金を貯めたいと思い、当時勢いのあった運送会社に就職しましたが、世間からは厳しくて続かない企業No1のレッテルを張られていました。3倍は働けば2倍給料をやる、と言われていて、それでは計算が合わないと思いながらも給料が魅力的で直ぐに入社しました。体力には自信があったので大学の体育会系クラブがそのまま会社になった感じで、その無茶苦茶さがとても自分にあっていたようで実に楽しかったです。ですが、毎日のように変わる上司の指示や、嫌味を言う先輩がいて、立場上従わなければならないことに嫌気がさしました。「自分の大切な人生の労働時間をこんな無意味なことに使いたくない。」と強く思いましたが、会社という組織とは、こういうものなのかもしれないとも感じました。後々になり、この時の時間は無意味ではなく、有意義だったのだと気付きましたけどね。
当時の運送会社は朝6時出勤で夜は夜中10時11時の15~16時間労働が普通でした。給料が良くても結婚や病気、将来の事を考えると当然不安があります。当時、多くの同僚が他の企業に引き抜かれていきました。当然よく働く佐川マンでしたからどこでも人気です。私にも色々なところから「うちに来ないか。」と誘いがありましたが、一向に興味がなく反応しませんでした。ですがある時、以前から親しくしており、信頼していた協力会社のある方に、「釜谷君、俺と一緒にやらないか。」と声をかけられ、即座に「はい、やります。」と答えました。どこで何をどんな条件でやる、ことは一切聞いていない中で退職。引っ越しをし終えて、準備できました、と報告したらあまりの展開の速さに驚かれました。若い私はその人を条件ではなくパーソナルな部分で信頼していましたので、早く一緒に仕事をしてみたいだけだったのかもしれません。彼にしてみれば誘ったらいきなり飛び込んでこられた感覚だったのではないかと思います。結局仕事は自動販売機の設置業務でした。一人前になるのに3年かかると言われていたところを3か月でやってみせると意気込んでいましたが、何とか半年くらいで独り立ちをしました。自衛隊の体力と佐川急便の不条理にも耐える精神があればなんとかなるだろうと思い起業しました。がむしゃらに働き3年間くらいは全く休まなかったと思います。働けば働くほど売り上げに繋がることが楽しかったのですが、社員を増やしていったときに、「自分が頑張ることは自分が決めればよくて簡単、自分以外を頑張らせる事はとても大変で難しい」と感じました。各社員考えていることが違います。給料が増えるから頑張れ、というのは直ぐに限界が来ます。試行錯誤しながら色んなことを聞いたり考えたり勉強しました。その結果、我々はある目標に向かうチームの一員だ、という言葉を繰り返していました。所属とプライドと立場と、、、これらは自衛隊の高校時代に何度も聞いたことがありました。なるほどと思い過去の教科書などを紐解いて改めて読み直していました。そこにはリーダーとしての心構えなどの記述もあり大変役に立ちました。
時代はIT、NET、AI等に向かって益々加速すると思いますが、我々の業界は想像に難しくない労働集約型でありITや金融の様に華やかではありません。ですが現代の若者が考える未来志向のエンジニアを育てることや、自身の将来設計を考えた日々の取り組みなど、ガテン系の人たちが苦手とする部分を補い又教育して、人間成長の場となっていたいと考えています。弊社は小規模電気設備機器の工事店からスタートしより規模の大きなもの、そして電気機器の販売、施工、そして太陽光発電所の開発から施工、メンテナンス、現在は施設規模のエネルギーソリューションを提案する企業と堪えず変化してきました。起業当時から現在は全く異なる仕事をしています。私の基本に、あの人ができるのだから当然俺にもできるはずだ、という考えがあります。ですから何事も「絶対にできる前提」で事を始めます、そして失敗し改善して少し遅れて並みになりそこから特化していきます。現在を大切にしながら半歩先を見て一歩先を想像して準備する事をしてきたから、変化を乗り切ってこれたのだと思います。AIによりなくなる業種等が話題になっていますが、幸いなことに我々の業種は必ず人が介在します。人が働かなければ成り立ちません。要するに人こそが一番大切なのです。それは昔も今も将来も変わらないでしょう。社是にある「すべては人から」はそれを意味しています。
弊社が関係するエネルギーに関して現在は、国策で行われた太陽光発電(電気を作る)から、東北地方太平洋沖地震により原発が停止したことから(電気を使わない、賢く使う)に大きく変化しました。社会は滅亡するまでエネルギーを使い続けます。そこにはこれから様々な取り組みが国家指導で行われ、そこに協力できるエネルギーソリューションカンパニー企業として存在したいと考えております。又今後日本の人口減少を踏まえ労働集約型の我々の業界も圧倒的な後継者不足となり外国人労働者の雇用やM&Aが当たり前となると予想されます。弊社は各ネットワークを駆使しそれぞれの特徴を生かした独自の企業グループとなっていきたいと考えています。
このサイトをご覧になられる若者はかなり感度の高い方で、何か目的意識をもって目指すものやヒントを探している方々だと思います。私は正直この仕事(建設業)がやりたくて独立したのではありませんでした。単純に自分の給料は自分で稼ぎたい、くらいでしかありませんでした。タイミングがその時だっただけでほぼ勢いでした。いざ独立してその状態になってみたら予期せぬことだらけで計画など全く意味を成しませんでした。こんなのでいいのか、と不安の連続でしたが、我武者羅に一つずつ解決し一歩一歩進んでいく中で、少し落ち着いて見えてきたり気づいてくることがありました。その様なことを本や教えに色々書いてあると思いますが、結局その通りだ と後で思うだけでやってもいないことを読んだだけではわかりません。ですが、苦労を経験し問題を解決してきた自分が信じる先輩や恩師の一言や囁いた言葉はとても重要だと思います。又、経営者は人格者 と言われる意味は全くその通りだと思います。人がついてくるのは理屈や条件ではありません、人についていくのです。私は若い時からぼんやりと、自分が死ぬときにはこういう人生を歩んで死んでいきたいとイメージしていました。最後に人は死ぬことが決まっているのでその意識があれば多少のことなど問題になりません。人生の大きなステージで主役は未完成の自分で、技術や上手さよりも、誠実さや一生懸命さを周りの人たちに評価される舞台で踊る、くらいでどうでしょう。
企業名 | 株式会社KSエンジニアリング |
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所在地 | 神奈川県横浜市都筑区池辺町4034 |
業種 | 建設 |
サービス - コンサルタント | |
設立 | 1996年 |
資本金 | 3,390万円(2019年2月現在) |
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従業員 | 35名 |
事業内容 | エネルギーソリューションのコンサルタント、再生可能エネルギー事業 |
URL | http://www.kse-corp.jp/ |