アイティオー株式会社
伊藤 清重

社会と時代に合わせたサービス

研鑽を積み続けた彼は、やがて経営者となった。その原点には幼少期に抱いていた高い志が影響している。そして現在、環境問題に賢者は目を向け、次の時代に希望を運ぶ。

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賢者プロフィール

氏名 伊藤 清重
会社名 アイティオー株式会社
出身地 愛媛県
出生年 1941年
こだわり 何をするにしても(仕事、プライベート)瞬時に結論を出すこと
趣味 将棋
特技 将棋(4段)
休日の過ごし方 午前中:テレビ鑑賞(将棋実践、政治経済)、午後:前週の仕事のまとめ、夜:温泉
座右の銘 「富の主は天下の人々なり」
尊敬できる人 石田梅岩

賢者ヒストリー

  • 幼少~学生時代

    全世帯数、35軒程の小さな漁村で、男4人・女5人の兄弟姉妹の家庭に生まれ育ちました。私は次男に生まれましたが、長男が3歳ごろ死亡したので、実質長男として育ち、10歳頃から父親と漁に出ておりました。学年が中1にもなると我家ではもう農業も漁業も戦力です。昼は学校、夜は漁業です。夕方から学校の鞄を持って漁に出ます。翌朝は、学校近くの半島に上陸してそのまま学校に行く。子どものころから私には、8人の兄弟姉妹を育てる責任がある、そう思っておりましたので、このような事は日常当たり前のことでした。小中学校では、学業、スポーツと楽しい思い出がたくさんあります。中学校では生徒会長、野球部ではキャップテンとクラスの中心となって、頑張った思い出があります。しかし中学以上の上級学校は社会人になってからです。昼は会社勤務、夜は学業に励む・・・。よほど私は、昼夜を通して働くように生まれたものと考えたことがあります。

  • 社会人時代

    1961年ごろ、故郷の漁業に変化が現れました。真珠事業を漁協が取入れ、これまでの釣り・網引き漁業が、真珠養殖産業へと変化していき、私自身にも大きく変化が起きました。長男である私の収入が10人家族の柱となるため、とても漁業では家族全員の生活を支えられず、大阪への出稼ぎを決心しました。日本最大の通信ケーブル会社に半年間の季節工です。契約期限が過ぎれば6か月更新し、ついに1年2か月を経て、正社員試験に合格し新規正社員となりました。その後10年間が経過し、1971年には核燃料の研究開発会社の核燃料製造設備の設計、メンテナンス等エンジニアとしての勤務が続き、自己都合退社をするまでの25年間のサラリーマン生活に終わりを告げ、新たな第2の人生をスタートする事となったのは、自分にはやる事が山積みされている事に気が付いたからです。その次の日に退職しました。決心したら、すぐ実行が私の信念であります。

  • 起業のきっかけ

    今、企業を経営していく事の本当の意味・目的を考える事が非常に重要な時代です。企業は物の加工・運搬・サービスなどさまざまな行為によって利潤を得て成り立っています。この利潤が企業評価のものさしとなり優良企業と判断される現代社会では、企業の目的=利潤の極大化となります。そこには大きな問題が発生します。それは人間疎外です。私はそれでよいのか理解できず、石田梅岩、稲盛和夫、松下幸之助など日本の歴史を作った人たちの本を数多く読みました。またいくつかの会社に事業参加させていただき、5~7年の間の実体験をもって、結論に至りました。「企業の目的は社会的意義の創出」であり、利潤は手段である事を体得しました。日本国のあるべき姿を哲学し、新しい価値を提案します。小型漁船の電動化事業を起業し、水産事業に限りなく貢献します。また地球温暖化対策の一役を担っていると考えています。

  • 現在の事業

    メイン事業である電動漁船は、現在ほぼ実証実験が終了し、あとは実用化すべく準備を整えています。これまでの小型漁船は、ガソリン・軽油・重油等化石燃料を使用していましたが、これを電気漁船にすることは弊社が日本初です。これは地球温暖化などの環境面においても、漁業者の経済面においてもより一層日本の水産事業に限りなく貢献できると期待しています。また、このメイン事業の他に、漁師さんや農家の方など、そういった個人や中小企業で働く人々の福利厚生の充実を図る事業にも取り組んでいます。個人事業主はあまりにも守られておらず、特に昨今の自然災害などの被害があれば、順次それに対応しなかればならず、そして高齢化とともに廃業が相次いでしまうのです。そのために会社には2つの事業という2本の柱を据えることが秘訣と考え、その論文をここ数年で組み立ててまいりました。激動の時代の中でも、私共ができること、変えていけることが必ずあると考え、社会に貢献していきたいです。

  • 今後の目標

    現在、完成している電動船外機船の基礎開発を来年度の実用化に向けて自治体や行政の補助並びに助成等を受けながら、さまざまな実証事業に着手しており、その成果を持って製品としてシリーズ化し、販売供給を目指します。さらに、単なる製品化だけではなく、CO2国内排出取引制度の運用を視野に置いた取り組みとして、漁業関係団体等との連携や提携を持って、具体的な展開を行ってまいります。次に、電動船外機船の基本技術をベースに、沿岸操業で最も多く使用されているシャフト船の電動化に着手します。これも実証事業制度を有効利用しながらできるだけ早期に基礎開発を終了、実用化へ向けた展開を図っていきます。以上で申し上げた技術の実証フェーズをベースにパッケージ化を図ってアジア地域の途上国に向けて展開し、国際ビジネスへ拡大していきます。

  • 若者へのメッセージ

    これから時代が大きく変わっていくと思いますが、どんな未来でもあっても、自分が幸せになるためには人を幸せにしなければいけません。どれだけ多くの人を幸せにするか、それが自分に跳ね返ってくるものです。人と調和し、人のために仕事をする。そのために自分は何を考えるのか。ぜひみなさん、まずは「考え方を考える」ことをしてみてください。その結果は考えた通りになります。人間に優しい考えのもと、ビジネスもプライベートも過ごしてみませんか。

会社概要

企業名 アイティオー株式会社
所在地 愛媛県宇和島市高串1-499
業種 製造
その他
設立 1995年
資本金 5,400万円
従業員 5名
事業内容 環境事業、電動船の開発・販売事業、福利厚生事業
URL http://www.eco-ito.co.jp/

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