KENJA GLOBAL(賢者グローバル)

株式会社シーラホールディングス
杉本 宏之

経営者として生きる

かつて業界史上、最短・最年少で株式上場を成し遂げた賢者。しかし、歴史的不況の波は時代の寵児をも飲み込んだ。再起を遂げた賢者が語る経営者としての哲学とは?

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PROFILE

賢者プロフィール

氏名 杉本 宏之
会社名 株式会社シーラホールディングス
出身地 神奈川県
出生年 1977年
こだわり 人とのご縁を大切にする
趣味 筋トレとワイン
特技 ラップ
休日の過ごし方 ぼーっとする
座右の銘 一流のインテリジェンスとは、一見相反する二つの考え方を一つの脳に同居させる事
好きな食べ物 アンブレラのカレー
尊敬できる人 あえて挙げるなら見城徹

HISTORY

賢者ヒストリー

  • 幼少~学生時代

    私が4歳の頃に父が不動産業で失敗し、それまでの平穏な生活が一転しました。子供時代の記憶の大半は、6畳一間、風呂無しアパートでの極貧生活です。印象に残っているエピソードは、親戚にお年玉もらってゲームボーイを買ったら父親に猛烈に怒られました。「それはおれのものなんだ」と・・・。高校生の頃、父と取っ組み合いのけんかの末、大惨事になったこともあります。将来が見えない中、互いに極限状態で戦っていたんでしょうね。これがきっかけで、将来のことを真剣に考えるようになりました。

  • 社会人時代

    高校を出ると奨学金で専門学校へ進み、宅建の資格を取って父と同じ不動産業へ飛び込みました。求人広告の「完全歩合」という言葉に引かれたんです。入社すると、誰よりも努力して働きましたし、人脈作りのために毎晩宴席に顔を出しました。営業成績で結果を出しているのだから多少のことは大目に見てもらえるだろうという打算もあって、勝手な振る舞いばかりして会社にたくさん迷惑をかけました。車通勤も勝手に始めて、社長の駐車スペースに勝手に駐車し、専務に呼び出されて怒られたのは今ではいい思い出です。

  • 起業のきっかけとその当時

    出資するから独立しないかと声を掛けられたことがあるのですが、年収はすでに2千万円を超えていましたし、自分の成長も実感できて充実していたので、なかなか踏み切れませんでした。考えが変わったのは、米同時多発テロの時です。その時私は旅行でラスベガスにいたのです。違う便に乗っていれば自分が巻き込まれていたかもしれないと思うと、人生のはかなさを感じたのと同時に、したいことを先延ばしにせず今やろうと決意したのです。独立してエスグラントコーポレーションを立ち上げると、デザイナーズワンルームマンションの開発を皮切りに、次々に事業を展開していきました。当時の経営スタイルは今と真逆ですね。20代で100億円近い資産が転がり込んできて、国内外でも行く先々で褒められて。調子に乗って礼儀も軽んじていたし、パフォーマンスじみた言動で注目を集めようとしていました。ところが09年にリーマン・ショックのあおりを受け、経営破綻に追い込まれたのです。お金がなくなった途端、人が離れていきました。身から出たさびとはいえ、片っ端から裏切られて打ちひしがれましたね。一方、意外な社員が味方になってくれたり、厳しい局面で力を発揮してくれたりもしました。そんな人たちがいたから奮起することができたんだと思います。翌月から再び、事業を再開しました。ありがたいことに、エスグラント時代の仲間が手を差し伸べてくれたり、わざわざ転職先を辞めて戻ってきてくれたりしたんです。彼らのためにも二度と失敗はできないと思いましたし、絶対にエスグラントを超える会社にしようと覚悟を決めました。

  • 現在の事業において

    注力していることは、東京都の都心部において家賃収入と管理を増やし、社員の給料は全て家賃収入と管理収入で払えるようにする、つまり、財務の安定です。大切にしていることは、未公開会社なので、先ずは社員を大切に、次にお客様、次にお取引先、次にその他のステークホルダーという順番は常に意識しています。現在の事業について、リーマンショックの時、売れ残った不動産と真っ先に売れた不動産の2種類が明確に分かれました。賃貸もそうでしたが、狭くて安いものが結局一番需要があります。また、高級物件や人口の減っている地方物件は10分の1というものもありました。当社は単身者向けコンパクトマンションと小型ビルに拘り、他社より在庫回転率を早め、稼働率99.6%を実現しています。

  • 今後の目標

    無理をすればデベロッパーはいずれ潰れるという宿命を背負った商売なので、とにかく無理をしないことです。長期的には潰れない会社を作る為、ひたすら家賃収入と管理収入を増やします。短期的には現在簿価47億円ある保有不動産を3年で100億円にします。2000戸ある管理物件を3000戸にします。

  • 若者へのメッセージ

    これからの日本は少子高齢化でGDPは衰退し、国は1000兆円を超える借金があって財政も厳しくなり、非成長社会の中でどう生き長らえていくのか?などなど、ネガティブな声が多く聞かれるのですが、私は世界的な例を見てもまだまだ日本は成長出来ると確信しています。例えばドイツなどは2002年から2011年までの9年間人口が減り続けましたが、GDPは21%も伸びているのです。その後は移民受け入れも浸透し、人口も増え始めるわけですが、人口が減り続けた9年間の方が遥かにGDPが伸びています。では一体この要因は何だったのかと言うと、ITによる生産性の圧倒的な向上と、ユーロ統合による自由貿易の拡大、そして通貨安が主な要因でした。ドイツの例を見ても、日本に出来る事はまだまだあるのではないでしょうか?今こそ、若者は世界へ、そして日本の内に秘められた実力へと目を向けるべきです。

COMPANY

会社概要

企業名 株式会社シーラホールディングス
所在地 東京都渋谷区広尾1-1-39
恵比寿プライムスクエア 7F
業種 不動産 - 不動産取引
不動産 - 不動産賃貸・管理
設立 2009年
資本金 4760万円
従業員 非公開
事業内容 不動産売買、賃貸、管理及び仲介
URL https://sylaholdings.jp/
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