株式会社ダイニクロ

黒沢正章

この映像・情報は 2022年9月当時のものです

鉄工アップデート

創業1950年、ニッポンのものづくりを支えた老舗鉄工所。「見て覚えろ、技術は盗め」−そんな昭和の職人気質を変革した、若き二代目経営者の思いを紐解く。

氏名	黒沢正章
会社名	株式会社ダイニクロ
出身地	茨城県
出生年	1985年

こだわり	小さいことからでも、とにかくやってみる
趣味	楽器演奏、写真撮影
特技	ヴィオラ演奏
休日の過ごし方	市民オーケストラ活動、神社やお寺めぐり
好きな食べ物	納豆、そば
尊敬できる人	山本五十六

HISTORY
賢者ヒストリー

幼少期～学生時代

父が歴史物が好きで、良く戦国時代や戦争を題材にした漫画やゲームなどが多く家にありました。父親の影響で、私も幼少期のころから、歴史物のゲームなどをやっていたため、家にある、そのような本、漫画などを読むようになりました。漫画といっても、娯楽だけでなく所謂、教育的な内容がメインのものが多かったため、知らず知らずに、今で言う自己啓発本のようなものに接していました。当時はその内容など分かるはずもありませんでしたが、今思い返すと、その時の内容が考えのベースになっていると感じるようになりました。
社会人時代

山形の会社では、技術員として設計部門に配属されましたが、最終的に新規部門の営業に配属になりました。新規部門のため、取締役が部長を兼任しており、そのため、取締役と話す機会が多くありました。その取締役は創業からのメンバーで、出張の際など、色々な苦労話を聞かせて貰いました。その中で、今も強く覚えているのは「俺は嘘つきだけど、嘘つきじゃない」という話です。矛盾しているようですが、最初は「出来ない」と思うような事だが、出来ないで終わらずチャレンジして試行錯誤していく中で、最終的には「出来る」ようになったという話で、スタート時は「出来ない」ので嘘つき、でも結果は「出来る」ようになったので嘘つきじゃないということでした。この話は今現在、まずはやってみる、新しい事にチャレンジしてみるという考えの元になっています。
社長就任のきっかけとその当時

社長も高齢になってきたときに、今後について話し合いを行いました。自分が山形に就職した際は、会社は景気も悪いので継がなくて良いと言っており、私も逆に山形に来て貰って面倒みるつもりでしたが、やはり継いで貰いたいと話があったため、決心して戻ってくることにしました。入社した当時は、THE昭和の町工場という感じで精神論が強い会社でした。まずは、今の時代に合わせて組織をいちから作り直すつもりで改革しないといけないと感じました。
現在の事業

今年は「人」にフォーカスをあて、社員教育に力を入れています。短期型採算意識向上プログラムという研修で仕事に対しどう向き合っていけば良いかを考える機会を設けています。その他にも、外部の講師を招いての職場改善や、資格取得や業務に使うソフトの研修なども会社が費用を負担して行っています。社員には今後も財産になるような技術や能力を身につけて欲しいと思っております。最終的には「家族に勧められる会社」を目指しています。
今後の展望

新型コロナウイルスの影響もあって、製造業全体が変わっていかないといけない変革の時を迎えていると思います。令和の時代に合った新しい工場を目指していきたいと考えています。これから宇宙分野であったり、ロボット分野にもチャレンジしていきたいと考えているのでワクワクするような会社を目指して、どんどん面白いと思うことに挑戦していきたいです。「とりあえずやってみること」が大事だと思うので、自分自身も社員も新しいことにどんどん手を伸ばしていきたいと思っています。今まで先入観もあってできなかったこともあるので、一つずつできるようになりたいです。チャレンジする姿勢や考えなどを発信していって、周りの企業にも普及して地域を盛り上げていきたいと考えております。
若者へのメッセージ

これから色々苦労することなど多くあるとは思いますが、失敗を恐れずにどんどん新しいことに挑戦していって欲しいです。後からやり直しはきくので、まずはやってみて、人間として多くの経験を積んでいってください。応援しています。

COMPANY
会社概要

企業名	株式会社ダイニクロ
所在地	茨城県日立市砂沢町245-9
業種	製造
設立	1987年

資本金	1,000万円（2022年9月現在）
従業員	31名（2022年9月現在）
事業内容	各種プラント向けのタンク、配管の製作、大型建設重機向けのフレーム製作や車両部品の製作
URL	https://dai2.co.jp