KENJA GLOBAL(賢者グローバル)

ライオン株式会社藤重貞慶

明治から続くロングヒット製造メーカー

ライオン株式会社 藤重貞慶
この映像・情報は 2010年6月 当時のものです

内容

創業から120余年のライオン。そのトップである賢者は幼少の頃の憧れは指揮者だったという。フルトヴェングラー?カラヤン?指揮者による音楽の差は分かりにくいけれど、指揮者そのものの個性はライブで見ると全く違う。コーポレートガバナンスが問われる今の時代、大会社の指揮者とは!?

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男性 1940年代生まれ 東京23区内の会社 イノベーション エリート

ライオン株式会社

おはようからおやすみまで、くらしに夢をひろげるライオン株式会社。われわれの生活に欠かせない商品を届け続ける賢者が語る忘れられない原体験とは?

氏名 藤重 貞慶
会社名 ライオン株式会社
出身地 埼玉県
出生年 1947年
趣味 読書
休日の過ごし方 読書かゴルフ
座右の銘 「行くに径に由らず」
心に残る本 『森は生きている』、『川は生きている』、『道は生きている』富山 和子
尊敬できる人 父親
現在の仕事の魅力と苦労 多くのお客様から寄せられている声で、私どもの商品が健康で快適な暮らしづくりに貢献できていること、そしてその毎日の積み重ねとしての充実した人生に貢献できる仕事に従事していることを実感しています。新鮮な驚きと感動を持ってもらう商品づくりと革新的な情報発信に日々努力しています。
日本を背負う若者へのメッセージ 若い人たちに伝えたいメッセージは3つあります。1つ目は、「日本から飛び出して世界を知る」海外でいろいろな経験を積み、見識を広めてください。2つ目は、「自分の頭で徹底的に考える」人から言われたことの受け売りではなく、徹底的に考える習慣を身に付けてください。最後に、「大きな志を立てて、小さな勇気で一歩踏み出す」志は大きく持つ事が重要ですが、なによりも大きな志に向けた行動をまず起こす勇気を持って欲しいと思います。
幼少~学生時代 小さいころ、両親から愛情いっぱい育てられたという記憶があります。人は理解されている、愛されていると感じるとき、勇気100倍になり、力が湧いてくるものです。これはとても大切なことです。また、青年時代、大きな人間になりたい、えらくなりたいという気負いや、なれるだろうかという不安や心配がありました。そんな時父は「人間裸一貫で生まれてきた。裸になってもともと、思い切り伸び伸びやれ」と言ってくれました。父のこの言葉で気持ちがふっと楽になりました。人生さわやかに生きるということをとても大切にしています。大学時代はサッカーをやり、マーケティングのゼミに入っていました。当時は授業料値上げ反対の学生闘争が真っ盛りの時で、4年生の時はマーケティングゼミナール「村田ゼミ」の代表をやっていましたが、当時学生闘争対応に追われていた村田先生に代わって100人位のゼミの講義を仕切っていました。村田ゼミの同期生とは卒業後も毎月1回集まり、食事をしながらいろいろな話をしています。今年で毎月の会合が41年間500回となります。ギネスものですね。
社会人時代 当時、学生の間にも大流行した男性整髪料「バイタリス」に憧れてライオンに入社しました。入社後に私には忘れられない3つの原体験があります。1つ目は、入社して最初の営業時代の体験です。配送効率の関係から、小さな卸店への商品直送を見直すことになり、上司の指示でその通達に行きました。その得意先は結婚して間もない若夫婦が切り盛りしていましたが、私が直送をやめることを告げると深く落胆していました。メーカーから直送されていることが「誇り」となっていた時代、今でも悪いことをしたとの思いがあります。小さなお得意先も大事にしなければならないと思っています。単なる商売ということではなしに、その背景には毎日の生活とこれからの人生設計や夢があるということを体の深いところで感じました。2つ目は、石鹸の製造元のP&G社の話。「アイボリー石鹸」を愛用する夫婦から、次のような感謝の言葉があったそうです。「私たち夫婦はともに70歳ですが、しわが寄っていません。結婚以来アイボリー石鹸を使ってきたおかげです。」その言葉に対し、P&G社は「しわがないのは、石鹸のせいではなく、きっと、あなた方の結婚生活が幸福なためでしょう。」との返事を送ったそうです。通常ならば、自社の商品の品質の良さを語りたくなるところですが、このような言葉を送る姿勢が本当に素晴らしいと思いました。3つ目は、当社のブランド「エメロン」のエピソードです。ある若い夫婦は、自分の子どもが、2歳を過ぎても言葉を話さないことに悩んでいましたが、ある日、「エメロン」という言葉を発しました。このことをきっかけに、その子はいろいろな言葉を話すようになったそうです。当時、「エメロン」は大量にCMを放映していたため、その子の印象に強く残っていたのでしょう。この話を会社の朝礼で聞いて、私は自分の会社の仕事に誇りを感じ、われわれは単に商品をつくっているのではないのだと思いました。入社して以来、営業を皮切りに、マーケティング部での商品開発、関連会社や、社内改革のイノベーションルーム、国際事業などさまざまな職場で仕事をやって来られたのもこれらの原体験があったからだと思っています。
社長就任のきっかけ 当時の高橋社長から指名を受けた時、そんな役回りかなと、大きな気負いもなく拝命しました。イノベーションルームの時、全国の現場をくまなく歩き、現場の人が本当に頑張っているのを目の当たりにして、皆の為に頑張ろうという気持ちが強かったこともあり、役回りをまっとうする為、全力で責任を果たそうと決意したことを覚えています。
就任当初 社長に就任後、私は「新・快適生活産業ナンバー1企業を目指す」「環境対応先進企業を目指す」「挑戦・創造・学習の企業文化の活性化を目指す」という3つのビジョンを設定しました。就任後まもなく、中外製薬の一般用医薬品事業や、韓国でチェイル・ジェダン(CJ)社の日用品部門を買収し、その後、日本およびアジア(中国を除く)・オセアニアにおける解熱鎮痛薬「バファリン」の商標権を取得するなど、「新・快適生活産業」でナンバー1を狙う礎を築きました。また、当社が30年以上前から取り組んでいる植物原料の研究により開発に成功した、パーム油を原料とする植物由来の洗浄成分「MES」の活用も特筆すべき事例です。「MES」は、石油由来の洗浄成分に比べ、大気中のCO2を増やさないだけでなく、高い生分解性と、硬水でも高い洗浄力を発揮するなど優れた特徴を持っています。この「MES」配合の衣料用洗剤「トップ」の開発など商品由来のCO2排出量の削減に積極的に取組み、2008年には環境省から、製造業として初の「エコファースト企業」として認定されました。昨年には、「MES」を製造・販売するマレーシアの子会社工場を竣工し、今年から世界の洗剤メーカーに外販を開始いたします。この5年間で想定を超えた原材料の高騰や為替変動など経営環境の急激な変化がありましたが、全社で継続的に取り組んできたコスト削減や、「健康」「快適」「環境」をキーワードに、お客様の良い暮らしと環境保全に資する事業を推進した結果、直近の業績では、過去最高の営業利益を達成することができました。
今後の目標 最近人々は「人生の長さより人生の質が大切である」ことに気づきはじめました。充実した健やかで楽しい生涯を過ごす為に、毎日の良い習慣を提案し、提供していきます。2004年の時点で、日本人の平均寿命と自立して暮らすことのできる期間を示す「健康寿命」には6年から7年の開きがあります。そして、アジアの人々の健康寿命はさらに低いのが現状です。当社は、今後も人々の健康と生活の質の向上を目指した商品の提供や、学童歯磨き大会など口腔衛生普及活動への支援を通じて、日本とアジアにおける健康寿命を延ばしていくことに貢献してまいります。
企業名 ライオン株式会社
所在地 東京都墨田区本所1-3-7
業種 サービス - コンサルタント
設立 1891年
資本金 344億3,372万円(2011年12月現在)
従業員 5,973名(連結、2011年12月現在)
事業内容 歯磨き、歯ブラシ、石けん、洗剤、ヘアケア・スキンケア製品、クッキング用品、薬品、化学品等の製造販売、海外現地会社への輸出
URL http://www.lion.co.jp/