PROFILE
賢者プロフィール
氏名 | 盛田 昌夫 |
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会社名 | 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント |
出身地 | 東京都 |
座右の銘 | 「やってみなはれ」「日々是好日」 |
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若者へのメッセージ | 人よりも先にチャレンジすれば、人より先に失敗する。でもそれは人よりも先に2回目のチャレンジが出来るということです。そのため「Think Think NoAction」よりも「Actiion before Think」でまず動く・やってみるということを忘れずに、何にでもチャレンジしてほしいと思います。 |
HISTORY
賢者ヒストリー
当時は「小さな町工場」でしたから、井深さんをはじめ、仕事が終わるとみんなが家に来て、母親が作った夕食を囲みながらワイワイ・ガヤガヤやっているような環境の中にいました。そこで、「大人たちがキラキラしている」「何かチャレンジングしている」「「常にどうやって出来るか」に追い込んでいく」ものの考え方を間近で見て育ってきたんです。ですから、出来ない・やれないというのではなく、「どうしたら出来るか」ということを考える子供時代でした。
私が入社した当時、社会的にはオーディオの大不況だったんです。オーディオ時代が行き詰った時代にCDというものがちょうど世の中に出るタイミングだったんです。当時のCBS・ソニーにソフトを作ってもらい、世の中が一気にアナログレコードからCDにシフトしていきました。そこにハードウェアの側から携わることが出来ました。
デジタル化された時は面白かったですよ。アナログ時代は同じものを再生することは出来ないけれど、CDになると一気に何回でも再生することが出来ます。更に色々な商品が出てきますし、コピーライトをどうするか、著作権管理をどうするかなど、新しい時代の新しい規格や新しい価値観を分配する、ルールをつくるところに常に自分たちがいたので、全てがチャレンジングでしたよね。90年代を前に、ソニーはCBSレコード・コロンビアピクチャーズを買収します。ハードウェアの会社がソフトウェアの会社を買う、ソフト(の会社)を味方につけることがどうだということはあるにせよ、ハードウェアが変化する中でソフトウェアの価値が非常に問われるようになります。トップマネージメントの中では、様々な反省の中からそうした経営判断があったと思います。 私が最初にソニー・ミュージックに来ることになった時、ソニー・ミュージック側としては、ハードウェア側からトップマネージメントとして来たのは私が初めてだったんです。ソニー・ミュージック側としては正直面倒だなということもあったでしょうね。しかし90年代になると、CDのレンタル化やMD、カラオケブームの到来など、音楽業界の変化が激しくなっていきました。そしてハードウェアとソフトウェアのバランスが重要になってきたのです。私は経営方針の舵を音楽配信へと切り、全てのレコード会社をまわり、「音楽配信をやります。きちんとリスナーにお金を払ってもらうようにしますから。なぜなら音楽は著作物だからです。」と説明したんです。それをしたことによって、日本は世界中で一番「音楽は買うもの」という概念がちゃんと定着したんです。その概念のきっかけを作ったのは自分だという自負はありますよ。
自分の人生からソニーというものを外して考えられないですよね。私の人生の大半がソニーとともに大きくなってきましたから。今のソニーが(私が子供の頃のソニーとは)若干違うというのは正直残念ではありますが、また次の世代が再びソニーをドキドキする会社にしてくれるんじゃないかということに期待したいと思います。ソニーというものはやっぱりドキドキする会社じゃないといけないし、私は今まで自分がやってきたハードウェアのソニーでも、ソフトウェアのソニーでも、社員のみんなとともに「次はどんなドキドキすることをやろうか」ということを常に言いながらやってきましたから、やっぱりそういう会社であり続けて欲しいと思いますね。
COMPANY
会社概要
企業名 | 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント |
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所在地 | 東京都千代田区六番町4-5 |
業種 | 情報通信 - 情報処理・提供サービス |
情報通信 - 映像・音声・文字情報制作 | |
サービス - 娯楽 | |
設立 | 2003年 |
資本金 | 1億円 |
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従業員 | 約1,500名(グループ合計) |
事業内容 | 音楽映像ソフトの企画・制作・発売、アーティストマネジメント及び音楽映像ソフトの企画・制作・発売 |
URL | http://www.sme.co.jp |