PROFILE
賢者プロフィール
氏名 | 清松 芳夫 |
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会社名 | 清松総合鐵工株式会社 |
出身地 | 大分県 |
出生年 | 1961年 |
趣味 | 読書 |
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特技 | 速読 |
こだわり | 食べたものが体を作り 聞いた言葉が心を作る。 そして、話した言葉が未来を作って行きます。 ですから、有言実行を心掛けるようにしています。 |
休日の過ごし方 | 休日という概念がありません。 楽しいことしかやらないし。そういった意味では毎日が休日なのかも知れません。 |
座右の銘 | 面白ろ可笑しく |
好きな食べ物 | 辛いもの |
尊敬できる人 | 松下幸之助 |
HISTORY
賢者ヒストリー
幼少期、両親は「清松組」という流れの鉄工関係の会社を営んでおり、現場内に飯場を設け定宿を持たず、常に20人程度の若衆を連れ、ひとつの現場が終わると次の現場へという生活をしていました。最盛期は私をおぶって百人の飯炊き洗濯等を母は一人でしてたといいます。当然荒くれ者が集まっていて、酒と博打とケンカの中でおよそ文化的とは言えない環境で育ちました。しかし両親は、私が小学校に上がるのを機に、根無し草のような生活から抜け出そうと考えてくれ、それまでの会社を解散し、現在の地にトタン葺きの小屋を作って、二人だけで小さな鉄工所を始めたのが現在の我社の基になります。小学校へ上がってからの私は、特に学業優秀でもなくスポーツ万能でもありませんでしたが、何人か集まると必ずその輪の真ん中にいて常に会話の中心にいたように思います。小さい頃から荒くれ者を束ねている父を見て育ったせいか親分肌が身についていたのかも知れません。
大分大学大学院を卒業後、東証一部上場会社の三井造船㈱プラント事業部建設部に入りました。主に海外での化学プラントの建設に従事し、アメリカテキサス州やサウジアラビアの工事に携わりました。三井造船㈱には6年お世話になりましたが、入社一年の頃に忘れられないことがありました。それは実家の会社の突然の危機です。会社がつぶれてしまうという話になり、そのことを当時の上司に話したら、入って間もない新入社員の私のために一部上場会社が全社あげて、即座に実家向けに仕事を次々と出してくれ、当時は小さな会社だったので、技術力がないと言えば技術を持っている人を派遣してくれ、工場が小さいといえば工場も借りてくれました。年収を超えるような大きな仕事も出してくれました。「お前のためだからどうにかする」とその上司が言ってくれ、それで息を吹き返したということがあったんです。その上司には感謝しかありません。私は人に恵まれています。
三井造船㈱でサウジアラビアの工事に従事していた頃、湾岸戦争が始まり一時帰国。その後バブル崩壊。平成4年正月に帰省した際のこと、実家の会社は新しい工場に建てかわっていました。正直びっくりして、東京ではバブルがはじけこれから悪くなるという時期だったのに、地方では2~3年のタイムラグがあり、まだまだ好況感が残っていました。実際、仕事一筋で経営を知らない両親に会社を任せていたら大変なことになると思いました。これを機に会社を継ぐことを決心し、携わっていた仕事を早々に引き継ぎ、同年7月より現在の清松総合鐵工㈱に入社しました。バブル崩壊の波は例外なく地方にも波及し、厳しい時期が入社後10年ほど続きます。頑張ろうにも仕事はなく、新工場の借り入れ返済や従業員の給料などで湯水のようにお金は消えていき、会社は崖っぷち、経理を与かる女房には円形脱毛症ができてしまい、風呂上がりにそれをマジックで塗りつぶす毎日でした。
私を支えてくれたのが社員たちでした。当時の我社はボーナスなどとはとても言えないような賞与しか出せなかったし、給料でさえも滞りがちになっていました。当然その時に去って行った人も多くいましたが、残った社員は皆、会社を再び盛り上げようと真剣になって働いてくれ、またそのように懸命に働いてくれる社員たちを見て、お客さんも我社を選んでくれました。今はそんな私を支えてくれた社員に報いることこそが私の成すべきことだと思っています。同時にトラブルが起きた時こそが好機であると常々説いています。トラブルの時には犯人捜しではなく、皆がそれぞれ自分の問題だと考えて、我社の社是である「世のため、人のため、そして自己のために」ベストな解決策を見つけ出し実行すれば、それはきっとトラブルがなかった時よりも良い印象になります。トラブルを起こさない努力よりも如何にトラブルを解決するかが大切であると思います。
会社が軌道に乗った現在、私はこの会社を「承認」だけで成り立つ会社にしようと思っています。一番力を入れているのが毎朝の朝礼で、三つの運動が柱になります。朝から全社員のテンションを高め士気を上げる「ハイタッチ運動」を初めとして、仕事上の間違いや失敗を皆の前で発表すればお咎めなしとする「ええじゃないか運動」で失敗を恐れない心を養います。また「イイネ運動」は、当番制で誰かが誰かの良い点を探し発表し、全員が「イイネ!」と声を揃えて讃えるという運動で、良い点を見つけるためには、まずその人のことを知らなければならないし、しかも嫌いと思うとその人の「イイネ!」を見つけることが出来ないので、自然に好きにならざるを得なくなるという運動で、結果として社員同士がお互いに仲良くなることが出来ます。社員各々が批判や否定されるのではなく、いつも承認されて、失敗を恐れずに挑戦し、楽しく働ける会社を創ろうと思っています。
これからの世界は加速度的に変化して行きます。我々世代が常識と思っていることは殆どガラパゴスとなることでしょう。それはAIがもたらす革命といっても良いと思います。地域や言語・年齢や性別といった全ての条件は取り除かれ、本物だけが生き残る世界がすぐ目の前です。そんな時代にあなたに求められるのは本物のチカラです。多少の既得権益者の抵抗はあると思いますが、間違いなく世界はそれを選択して行くことでしょう。だからこそ、これからの時代に生きるあなたは変化を選択して行かねばなりません。我々世代のように、良い学校に行けば良い会社に入れて良い生活ができる時代はもう終わりを告げようとしています。本物のチカラを身につけなければならないのです。そのためにはあなたの人生を精一杯楽しむことです。人は楽しいことをしている時に一番成長することができます。リスクを恐れず、変化を楽しんで、成長することを心掛けて欲しいと思います。
COMPANY
会社概要
企業名 | 清松総合鐵工株式会社 |
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所在地 | 大分県宇佐市大字尾永井470-1 |
業種 | 建設 |
製造 | |
設立 | 1967年 |
資本金 | 1,000万円(2020年4月現在) |
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従業員 | 38名(2020年4月現在) |
事業内容 | 鋼構造物の設計および施工・製缶、総合建設業 |
URL | http://www.kiss.ne.jp/ |