PROFILE
賢者プロフィール
氏名 | 唐津 健輔 |
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会社名 | つくば夜間動物病院 |
出身地 | 山口県 |
出生年 | 1985年 |
こだわり | 丁寧な仕事を積み重ねること |
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趣味 | 乗馬 |
休日の過ごし方 | ドライブ、料理 |
座右の銘 | 夜間の不安を安心に |
好きな食べ物 | トマト |
尊敬できる人 | 武豊さん |
HISTORY
賢者ヒストリー
6歳の頃、道で仔猫を拾ったことが私の人生を決めました。その猫との出会いが、「動物のお医者さんになりたい」という夢の出発点です。動物嫌いだった父も、猫を飼い始めると次第に情が移り、最終的には犬3匹、猫2匹の大家族になりました。最初に飼った猫は、私が獣医師になる直前に亡くなってしまいましたが、家族がどれほどペットに深い愛情を注ぎ、また父・母・子それぞれが異なる関係性で向き合っていく姿を、私は飼い主として間近で体験できました。今でもその経験が、診療時に飼い主様の想いや状況に寄り添うための大切な原点となっています。命を預かる立場として、あの時間は本当にかけがえのないものでした。
獣医師は、内科・外科の区別なくあらゆる症状に対応しなければなりません。新人の頃は「こんな広範囲の医療を自分にこなせるのだろうか」と不安でいっぱいでしたが、2年ほど経つと、徐々に日々の診療に“型”のようなものが見えるようになってきました。ですが、これが大きな落とし穴でした。マニュアル的な対応に陥ることで、飼い主様からお叱りを受けることが増えてきたのです。同じ病名であっても、動物の状態や飼い主様の想いは千差万別で、ひとつとして同じものはありません。「一匹の命」に真摯に向き合い、寄り添い、感じ取る努力を怠ってはならない。その教訓を胸に、私はいまも獣医療に向き合い続けています。
茨城県で勤務医をしていた頃、ありがたいことに多くの患者様に恵まれ、診療・入院・深夜対応と多忙を極めていました。診察の合間にトイレで10分だけ仮眠を取る日々では、診療の質も気力も維持できません。そんな時、北海道や東京に夜間専門病院があることを知り、「夜だけ診て責任を持てるのか」と疑問を持ちながらも実際に見学すると、地域病院と連携しながら高度な医療を提供していることに衝撃を受けました。これこそ茨城に必要な仕組みだと確信し、開業を決意。当初は無名でしたが、地域の先生方に信頼していただくために、勉強会に顔を出し、懇親会にも足を運び、一つひとつ関係を築くところから始めました。
夜間病院は救急対応であるがゆえ、来院数が読めず、人手を絞って経営されるケースが少なくありません。しかし、夜間は重症患者様も多く、高品質な診療を提供するためには、人員の充実が不可欠です。私自身、開業当初は「最悪自分ひとりで回せばいい」と考えていましたが、実際はそれを超える需要がすぐに生まれました。診療の質を保ちながら地域に貢献するには、組織として強くなる必要があると痛感し、採用・教育・労働環境の整備に力を注いできました。現在では30名以上のスタッフが在籍しており、これは地方における夜間専門病院としては非常に稀な規模であり、私たちの誇りとなっています。
茨城のような郊外エリアでも、夜間動物病院のニーズが非常に高いことを痛感しています。全国には、同様の医療的空白地帯がまだ数多く存在していると考えています。もちろん、私ひとりで全国展開することは現実的ではありませんが、同じ志を持つ方がいれば、つくば夜間動物病院の仕組みやノウハウは惜しみなくお伝えしていくつもりです。夜間病院が増えることで、救える命が確実に増えるだけでなく、日中の地域病院の先生方の負担軽減にもつながります。“救急医療のセーフティネット”を広げ、動物医療全体を支えるインフラとして、少しずつでも理想に近づけるよう力を尽くしていきます。
私が若い人たちに伝えたいのは、「経験に勝る学びはない」ということです。失敗を恐れず、まずはやってみる姿勢こそが未来を拓く鍵になります。何年もかけて得る知見もありますが、一度の体験で得られる気づきも少なくありません。将来がまだ定まっていない若い時期ほど、経験は可能性を広げてくれます。私自身、「迷ったら挑戦する」という考え方をもっと早く持っていればよかったと後悔している部分もあります。仕事でも、遊びでも、旅でも構いません。自分の枠を破るような経験に、どんどん飛び込んでほしいと思います。必ず、それが未来のあなたの大きな武器になります。
COMPANY
会社概要
企業名 | つくば夜間動物病院 |
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所在地 | 茨城県つくば市みどりの東6-5-102 |
業種 | 医療・福祉 - 医療 |
設立 | 2021年 |
資本金 | 100万円 |
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従業員 | 30人 |
事業内容 | 地域の動物病院と協力しながら、夜間に体調が悪くなった犬猫の診療を行う。 |
URL | https://tsukubayakan.studio.site/ |