PROFILE
賢者プロフィール
氏名 | 石橋 須見江 |
---|---|
会社名 | 社会福祉法人パステル |
出身地 | 栃木県 |
出生年 | 1938年 |
こだわり | 思いついたら実行できるまで考え続ける |
---|---|
趣味 | 織物 |
特技 | 機織り(はたおり) |
休日の過ごし方 | ぼんやり、休養 |
座右の銘 | 人を大切に |
好きな食べ物 | リンゴ |
尊敬できる人 | 糸賀一雄「この子らを世の光に」、渋沢栄一 |
HISTORY
賢者ヒストリー
1938年、栃木県に生まれ、豊かな自然と温かな家族に囲まれて育ちました。幼稚園時代に宇都宮大空襲を経験し、黒く焼けた桜並木や逃げ惑う人々の姿は今も記憶に残っています。中学時代には、授業中も休み時間も机に座ったまま過ごす同級生の姿に強い関心を持ち、「なぜだろう、どうしたらよいのだろう」と考えるようになりました。この体験が福祉の道を志す原点となり、日本社会事業大学へ進学し児童福祉を学びました。子どもたちの可能性を信じる姿勢は、この時に育まれました。
大学卒業後は教員となり、特殊学級や養護学校で障がいのある子どもたちと正面から向き合いました。一人ひとりの成長を信じて寄り添う日々は、今でも私の礎です。また、東京芸術大学の内地留学や栃木県総合教育センターでの勤務も経験し、教育と地域をつなぐ視点を広げました。やがて卒業後に進路や居場所を失う子どもたちの現実に直面し、教育だけでは不十分であることを痛感しました。この経験が、教育と福祉を結びつける必要性を強く認識するきっかけとなりました。
教え子たちが学校を出た後、社会で生きる場所を十分に得られていない状況を目の当たりにしました。「人は皆その人らしく生きてよい」という信念のもと、地域で暮らしと仕事をつなぐ仕組みを整えたいと考えました。その思いから1998年、社会福祉法人パステルを設立しました。設立当初から「支えられる存在ではなく、誰かの力になれる存在へ」という理念を掲げ、地域の理解を得ながら事業を進めました。設立は教壇での経験を福祉に活かす大きな転機となりました。
現在、パステルは栃木県・茨城県を中心に30を超える事業所を展開しています。就労支援ではパン作りやレストラン運営を通じて働く喜びを実感し、芸術活動では織物や絵画に挑戦しながら自己表現を広げています。生活介護やグループホームでは「住まい」として安心できる環境を大切にし、自立への歩みを支えています。私たちは地域と共に歩み、利用者が役割を持ち、家族が安心し、職員が誇りを感じられる事業を日々実践しています。
少子高齢化や地域の変化に対応し、持続可能な福祉を模索することが大きな課題です。今後は地域社会や企業とも連携し、CSV(共有価値の創造)の考え方を取り入れながら、福祉を超えて地域と共に価値をつくる仕組みを広げます。新しい拠点づくりや人材育成にも力を入れ、地域での役割をさらに深めていきます。誰もが尊重され、支え合いながら生きる社会を築くために、一歩ずつ確実に前進していきたいと考えています。
若い世代には、志を持ち、可能性を決めつけず挑戦してほしいと願います。人は本来尊厳を持ち、誰もが光となれる存在です。日々の学びや経験は必ず未来につながります。笑顔で挨拶を交わすこと、相手の人格を尊重する心を持つことから始めてください。弱さを支え合い、共に生きる社会をつくる力は、皆さんの中にあります。自分らしさを大切に、社会の光となる歩みを進めていただきたいと思います。
COMPANY
会社概要
企業名 | 社会福祉法人パステル |
---|---|
所在地 | 栃木県小山市乙女625-2 |
業種 | 医療・福祉 - 福祉・介護 |
設立 | 1998年 |
従業員 | 240名 |
---|---|
事業内容 | 福祉サービス事業経営、対象者:知的障がい者を中心とした福祉サービス |
URL | https://fukushi-pastel.jp/ |