KENJA GLOBAL(賢者グローバル)

株式会社ダイナミックデザイン
宮﨑 光生

研鑽を重ね
さらなる高みへ

自然災害の一つ地震。地震から建物だけではなく、中にいる人たちを守るために、免震・制震を軸に40年以上も業界を牽引してきたダイナミックデザイン。実績もなかった初めから、歩んできた賢者には、この仕事を続けて繋がった不思議な縁があるという。その繋がりから、現在の形まで広がってきた。賢者の歩みはまだまだ終わらない。

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PROFILE

賢者プロフィール

氏名 宮﨑 光生
会社名 株式会社ダイナミックデザイン
出身地 高知県
出生年 1952年
こだわり 完璧主義
趣味 サイクリング、競技ダンス、謡曲(金春流)
特技 妄想にふける(寝ながら発明、新技術を考える)
休日の過ごし方 身体は休養や雑務をしつつ、頭の中は妄想にふける
座右の銘 男児立志出郷関 學若無成死不還
好きな食べ物 土佐料理
尊敬できる人 空海、北条時宗

HISTORY

賢者ヒストリー

  • 幼少期~学生時代

    「日本最後の清流」四万十川の山間部に生まれ、中学卒業までの15年間を自然豊かな環境で育ちました。夕刻コロバシ(竹籠)を浸け、朝もや漂う川面の中で天然鰻の入ったコロバシを上げて凱旋です。夏はヤマトテナガエビ、秋はモクズガニ、偶に台風が来ると沈下橋撃沈につき休校。台風大好き少年でした。高校は村から二人だけ県下の名門高知学芸高校へ進み、養正寮での3年間吉田順一先生から「感謝、利他、報恩」の寝食を共にした薫陶を受けました。3年生の夏休み「佐藤総理オーストラリア科学奨学生」(日本選抜5名)として、1か月の世界一周旅行を経験しましたが、帰国後、酷いカルチャーショックに罹りました。大学は名古屋工業大学建築学科へ進み、専門課程で大岸佐吉先生、瀧口克己先生に師事し、卒業時大岸先生から「學而不思則罔、思而不學則殆」の色紙を賜り、卒業後に瀧口先生より免震構造の研究に関して工学博士(東京工業大学)の学位を頂きました。

  • 社会人時代

    1975年住友建設へ入社し、大阪で建築の構造設計を2年半学んだ後、東海村の動燃事業団で原子力施設の昼間は現場、夜は設計という生活を4年間経験しました。住友建設へ復帰して米国へ留学し、1983年末に帰国するまでの8年半が武者修行時代でした。この期間、建築学会の構造関連講習会へは全て参加し、山田稔先生や秋山宏先生の知己を得ました。セミナー等には米国でも積極参加し、1983年6月に米国で Base Isolation に遭遇しました。帰国後、1984年から免震、制震構造の研究開発を開始し、1984年粘性制震壁発明、1985年住友式免震構法確立、1986日本第一号(世界第2号)LRB 免震建物設計、1990年世界初の本格的制震構造ビル設計、世界初の中間階免震建物、積層ゴムの耐火性能実証、バックアップシステム開発、1989年メルボルンから100歳ゴムを回収し100年耐久性能を実証。NZのW.H.Robinson、米国の James Kelly, Ian Buckle 教授ら免震の世界的権威者にご厚誼を頂きました。

  • 起業のきっかけ

    日本の免震は1985年にスタートし、私が関与した住友の免震、制震も高い評価を得たものの、当初10年間の免震は、国内全体で僅か80棟程度でした。1994年1月17日、米国でノースリッジ地震が発生し、9棟の耐震病院が被災する一方で、当時世界で唯一の免震病院では執刀直前の脳外科手術が無事完遂されました。日本で免震を広めるには免震評定というハードルをクリアする免震専門の設計会社が必要であり、「宮﨑は免震で社会へ出よ。小さな世界に留まるな」と背中を押されました。免震設計の真髄は、建物の動的応答の設計にあると考え、社名をダイナミックデザインとして1994年4月25日に独立しました。明けて1年前と同じ1月17日、兵庫県南部地震が発生し、免震建物設計の途が拓けていきました。免震設計の技術力、耐震安全性能日本一を標榜し、震源域の強震動にも安全な「100 カイン無損傷設計」の実践を始めました。

  • 現在の事業

    当社は、免震構造の設計と特殊装置の販売が経営の両輪です。経営基盤の拡充策は、当社のオリジナル免震装置「回転機構付きすべり支承 BSL」の実績伸長を図ることであり、具体的には大型物流倉庫やデータセンター、医療施設等を主対象として「BSL 杭頭免震工法」の普及拡大に注力します。BSLの回転性能:支持点の許容傾斜角1/20(rad)は、他装置を圧倒しており、平面の大きな施設では杭頭地中梁の省略は絶大な経済効果を発揮します。この現状技術を発展させながら、次の技術開発、新商品開発等の新展開を推進します。当社の技術力を拡充する方策としては、ソフト面の拡充、ハード面の拡充、両技術の広報、営業等の効率的展開の3点に注力します。ソフト面の拡充とは、設計、解析技術力の高度化であり、他社にできない高度な解析、設計能力を高めます。ハード面では、圧倒的な高性能と経済性を兼ね備えた強力な新装置を開発、実現して新世界への突入を図ります。

  • 今後の展望

    当社は、次の経営方針で理想的企業像を実現したいと希望しています。1つ目に会社の理念、思想、哲学、社会貢献のビジョンが明確で揺るぎがないこと。霊性高き技術 Technologies with High Spirituality!を志向します。2つ目に、コア技術の高さ、高度化を常に追求する高レベル技術者集団であること。量より質の充実を優先し、その結果としての量の拡大が実現すること。3つ目に、Quality の高いスタッフにより、少数精鋭の筋肉質の組織(技術開発G、設計・解析G、製造販売・品質管理G)であること。以上の方針により、以下の特徴を持つ理想的な日本型経営を実践する会社を実現します。1つ目にコストパフォーマンスの極めて高い高効率の会社であること。2つ目に社員への還元、極めて高い給与・待遇を提供すること。3つ目に働き甲斐を感じ、社員の自己実現を達成する「修養道場」であることです。

  • 若者へのメッセージ

    私達日本人は、16500 年以上、恐らくは3万年以上世界一古い平和な歴史、素晴らしい文化を誇る民族です。80年前、西欧列強の植民地支配を打破した日本に対して、日本を貶めるような教育が行われてきました。私達の父祖、戦前の日本人が健在であった時代は、廃墟からの驚くべき復興、奇跡の高度成長等を成し遂げました。しかし、先人達がいなくなるにつれて戦後教育の質が下がり、美徳が失われ、バブル崩壊。失われた20年、30年、、と日本の低迷、国力の低下、無残な衰退が進行しています。私達が、戦後教育による迷妄から目覚め、日本人としての矜持を取り戻せば、本来の日本人に立ち返り、日本の繁栄、発展を取り戻すことができるはずです。若者には、お金も何もなくても、将来に果敢に挑戦できる強さがあります。夢と希望と情熱を持って、否定や破壊ではなく、尊敬と謙譲、感謝と協力、一隅を照らして、日本の再生に力を発揮して下さい。

COMPANY

会社概要

企業名 株式会社ダイナミックデザイン
所在地 東京都新宿区住吉町1-16
業種 サービス - 専門サービス
設立 1994年
資本金 1,000万円
従業員 8名
事業内容 免震構造を専門とする建築構造設計事務所、およびオリジナル(特殊)免震装置等の開発、製造・販売
URL https://www.dynamic-d.co.jp
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