KENJA GLOBAL(賢者グローバル)

アイ・ピー・ファイン株式会社
古川 智昭

特許権と囲碁の共通点

知的財産権に関するグループウェアの開発、販売を行うアイ・ピー・ファイン。賢者は大手電器メーカーで長らく知財管理に携わる中で現在の会社を起業するに至った。知財の立ち位置がかつてと変わる中、賢者の挑戦が日本の研究開発の挑戦を支える。

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PROFILE

賢者プロフィール

氏名 古川 智昭
会社名 アイ・ピー・ファイン株式会社
出身地 福岡県
出生年 1952年
こだわり 家事サポートは日々完結、心技体の健康年齢更新努力
趣味 カラオケ
特技 囲碁(アマチュア五段)
休日の過ごし方 午前中は水泳と筋トレ、午後は孫と遊ぶ
座右の銘 為せば成る、為さねば成らぬ何事も
好きな食べ物 マグロの刺身
尊敬できる人 両親、松下幸之助

HISTORY

賢者ヒストリー

  • 幼少期~学生時代

    1952年福岡県にて5人兄弟(姉3、兄1)の末っ子として生まれる。小学6年間は泥だらけでただひたすら遊ばせてもらい、夏休みの宿題も最終日に4人の姉兄がほぼやってくれました。姉3人の存在と感謝の心が、社会人になって女性にお世話になる職場では最大限発揮されることになります。子供時代に戻って、動物園で初めて撮った写真を家族に褒められたことをきっかけに学生時代はすっかり写真にはまって撮影、現像の日々を過ごし、会社入社後にこれが大いに役立つことに。また歌謡曲時代の幕開けで両親にステレオを買ってもらって歌を聞いたり歌ったり、発声練習の通信教育をしたりと歌にはまったことが、私が都会に出ることを選択し決意させました。今の私の出発点です。

  • 社会人時代

    会社入社後に兄の影響で囲碁を覚え、それから碁会所通いの日々。2年で2段の兄を抜き5年で5段になりました。実は、私の会社での仕事である特許と囲碁には「勝つ戦略」という点で思考パターンに共通点が多くあります。囲碁による頭脳トレーニングが仕事で大いに活かされることになりました。囲碁も将棋もいろいろなパターンを想定して先を正確に読む勝負です。囲碁の格言の中に「下手の考え休むに似たり」というものがあります。長く考えればよいというものではありませんが、人の3倍考えるという私のルールの1つとなりました。10年間の特許ライセンス交渉業務では3倍考えて臨めば負け知らず、が私のセオリーでした。また右脳が鍛えられたことにより、パターン認識や「ひらめき」が自分自身の特長にもなっています。

  • 起業のきっかけ

    2002年7月に知的財産戦略大綱(日本知的財産政策基本方針)が決定され、一企業から日本全体の知的財産に関わりたいとの思いが独立を後押ししました。50歳を目前にこれからの10年間は松下幸之助パナソニック創業者の経営理念を自ら実践してみたいとの思いが強くなり、2003年2月、アイ・ピー・ファイン株式会社を設立し代表取締役社長に就任。自分たちが持っている知的財産の企業経験とシステム開発力の相乗効果が発揮できる受託開発をスタートしました。以降、パナソニック時代の企画、ライセンス、知財システム等全般のマルチな経験を武器に企業の知財IT革新に取り組むことになります。

  • 現在の事業

    1つは、当社も今年20周年を迎えました。現在はベテランの全社員が頑張って事業計画を遂行できる組織体制となっていますが、私を筆頭に世代交代の体制づくりを行っていかなくてはなりません。2年前より人材育成10か年計画をスタートし、若手社員の採用と育成に力を入れ始めました。2つ目として、当社の事業はDX化という時代が求める経営革新のためのサービスを行っています。より多くの企業様に使っていただくために「企業イメージアップ」に力を入れ広く知っていただくことが必要です。世界的な若手バイクレーサーの公式スポンサー契約を皮切りに、ビジネスメディアや経営情報誌などのメディア露出を積極的に開始しました。

  • 今後の展望

    当社が10年がかりで進めてきたネット事業が現在の成長を支えています。働き方改革に続き、デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が企業の大きな経営テーマとなっている中、当社が提供する研究開発部門向けのR&D知財グループウェア「THE調査力AI」は、知的財産のDX化を可能にします。国内の製造業のうち大企業は約4,000社ほどあり、まだ数%ほどしか導入されていませんが、毎年、2桁伸長しており今後加速度的に導入が進むものと期待しています。そのためにも技術シーズと機能ニーズを織り交ぜながらサービス内容の革新に挑戦し続けることが必要です。

  • 若者へのメッセージ

    不便な時代には社会の役に立ちたいと思う若者が世の中を変えてきました。今日のように恵まれた時代には多種多様に自分の生き方が選択できます。価値観も様々です。私が30代前半に上司から「チャンスというものは自分の目の前をビュンビュン飛んでいる。それを捕まえるかどうかは君次第なんだ」と。自分は何がしたいのか、どのような人になりたいのかなどなど、飛んでくるチャンスを見つけることができる心のセンサを磨くことが大事だと考えます。私は50歳で起業しました。そして20年間チャンスを捕まえながらやってきた証が今の自分です。今の時代は、3年後、5年後に今とは全く違う自分がそこにいる、なんてことも可能です。どんな自分がそこにいますか?そのために今何をしたいと思う自分がいますか?走り出したものだけに与えられる可能性は無限です。そこにチャンスがあるのだから。

COMPANY

会社概要

企業名 アイ・ピー・ファイン株式会社
所在地 奈良県奈良市大宮町6-3-4
業種 情報通信 - ソフトウェア
情報通信 - 情報処理・提供サービス
情報通信 - インターネット付随サービス
設立 2003年
資本金 1,200万円(2022年10月現在)
従業員 28名
事業内容 国内唯一DX化に対応できる研究開発部門向け知的財産専用のグループウェア提供サービス
URL http://www.ipfine.com/
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