KENJA GLOBAL(賢者グローバル)

ヘルメット潜水株式会社
伊賀 正男

会社再建の立役者
「湯たんぽ」

ウェットスーツやドライスーツなどを中心に製造・販売を行うメーカー、ヘルメット潜水株式会社。一度は倒産の危機を迎えるが、賢者は一歩一歩失った信用を取り戻し、会社の立て直しを図る。そんな賢者を救ったのは、心に固く誓った信念と、一つの湯たんぽだった。

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PROFILE

賢者プロフィール

氏名 伊賀 正男
会社名 ヘルメット潜水株式会社
出身地 大分県
出生年 1948年
こだわり 約束を守る
趣味 仕事
特技 商品開発
休日の過ごし方 心身のリフレッシュ
座右の銘 一期一会
好きな食べ物 果物
尊敬できる人 蓮如上人

HISTORY

賢者ヒストリー

  • 幼少期~学生時代

    学生運動の激しい学生時代に、高校の友人には過激な活動家がいて、遠方から来て私のアパートに泊まって、監獄に入った同志に差し入れしたりして、奔走していました。彼は、その後大学を中退してしまいましたが、大学生協の幹部をしながら、今でも活動しているようです。イデオロギーを変えず初志貫徹で一生を全うする生き方に、少なからず感服しています。自分はノンポリでしたが、イデオロギー、考え方の違いで人生は激変するものだと実感すると同時に、しっかりした考えを持たなければと強く思いました。

  • 社会人時代

    私は32歳の時に、長兄が事業に失敗して倒産しました。兄弟が保証人になっており、兄と同業種の新会社を設立し、一部の元従業員とともにスタートし、前の社屋を銀行と交渉して、何とか買い戻しました。しかし、その後銀行は運転資金を思うようには貸してくれず、綱渡りの連続でした。でも、絶対に倒産はしないと誓って、継続していましたが、設立後23年後くらいの時に今のやわらか湯たんぽを開発する時に最後の勝負で、高利貸に2回で合計約550万円借りて、販売を始めたところ、当時原油価格が高騰した時期で、エコ商品ということでマスコミがいろいろ取り上げてくれて注文が殺到し、高利貸にもすぐに返済でき事なきをえました。その後も、紆余曲折でしたが、最近になってやっと業績も順調になりました。今後は、今までの苦労を糧に絶対に倒産はしない、自己破産もしないと固く自分自身に誓って、事業を展開する覚悟です。

  • 起業のきっかけ

    サラリーマンは肌に合わず、いずれ自分で起業をしたいとは思っていました。そんな時兄弟の倒産をきっかけに「このままじゃまずい、思い切ってこの仕事をやろう。」と創業しましたが、倒産の悲惨さを目の当たりにして、二度と同じ思いはしたくないと、3つのことを誓いました。1つ目は約束した納期は、絶対に守る。2つ目は他人の保証人にはならない。3つ目はどんなことがあっても会社を守る事です。

  • 現在の事業

    ウェットスーツ素材のオリジナルブランド、クロッツを中心に新感覚の製品として販売。その中でもやわらか湯たんぽを中心に新感覚の肌に優しい製品として医療現場や福祉施設、更にはエコ意識の高まる社会の中で現代人の「冷え」を撃退する製品として商品開発に励んでおります。そして、生産性を上げて、できるだけ残業をせずに、利益を出して、信じて付いて来てくれた社員に還元します。また、人材を育成するとともに、優秀な人材をスカウトしていきたいと思っております。

  • 今後の展望

    先月、東京にバッグ製造の子会社を設立しました。弊社の仕事は基本的に手作業が多いのですが、手作りの良さをアピールするとともに、今後は人口減対策として、2~3年後に海外(ベトナム)に工場を作りたいと思っています。ベトナムを拠点にして、やわらか湯たんぽやバッグを製造して、国内だけでなく海外に輸出したいと考えています。

  • 若者へのメッセージ

    マスコミが過度に日本や日本人の弱点や短所を強調するあまり、必要以上に最近の若者は自信を喪失している様に思います。日本はまだGDP世界3位であり、特にモノ作りに関しては日本の匠の技は世界に冠たるものがあり、他の追随を許さないと思います。日本人の優秀さを再認識して、自信をもって真剣に仕事してほしいと思います。

COMPANY

会社概要

企業名 ヘルメット潜水株式会社
所在地 大分県国東市安岐町瀬戸田1300
業種 製造
設立 1982年
資本金 2,000万円
従業員 27名
事業内容 クロロプレンゴムの特性を生かした商品(やわらか湯たんぽ、医療介護商品、バッグ等)
URL https://www.cloz.co.jp
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