ジャパン・エンヂニアリング株式会社
南雲 一郎

「相・連・報」
という業務改善

業務改善にも様々あるが、その「報告、連絡、相談」の頭文字をとった「報・連・相」は代表的だ。賢者はさらに突き詰めて、報告よりも相談が優先されるべきと説き、「相・連・報」だと言う。その真価は確かに、この会社を業界で一際の存在に輝かせる一因になっているようだ。

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賢者プロフィール

氏名 南雲 一郎
会社名 ジャパン・エンヂニアリング株式会社
出身地 東京都
出生年 1942年
こだわり 計画、相談、連絡、実行、確認、報告のサイクル(KSRJKHサイクル)
趣味 剣道、ゴルフ、旅行
特技 駄洒落を言うこと
休日の過ごし方 ゴルフの練習、旅行、庭いじり
座右の銘 三顧の礼
好きな食べ物 日本食
尊敬できる人 諸葛孔明、先輩の中川照雄

賢者ヒストリー

  • 幼少期〜学生時代

    1942年3月東京都で6人兄弟の5番目として生まれ、戦時中ということもあり、食料が少ない中、家族と共に疎開も経験しました。疎開先では畑を借りてジャガイモなどを作り、またウサギや鶏を飼い、夏はアメリカザリガニを蛙で取り、秋には川でウナギなどで雑魚やどじょうを取ったり、食料の足しにしていました。「何でもいいから上になれ」という母の教えから、幼少期は水泳、徒競走、相撲、野球などスポーツでは いつも1位になるような活発な子供であり、リーダータイプの性格でした。中学校時代には剣道を始め、朝練もして体を鍛えて部長を行い、高校は工業高校の機械化に入学し、研鑽に励みました。

  • 社会人時代

    工業高校機械科を卒業して新卒で総合設備建設会社に就職しました。衛生水道部に配属され、技術も現場の事も何も知らないまま、 現場監督を任され実際の現場で様々な経験を積みました。東京オリンピック施設の建設のため先輩たちも大変忙しかったので教えてもらう暇もなく、休みも少なく、有休もとれず、 朝6時に自宅を出て、午後11時に帰宅する毎日でした。その生活を8年ぐらい続けましたが、1969年ころ、海外の水道工事の状態をこの目で見たいと思い、上司の反対を押し切りヨーロッパへ一人旅を敢行しました。パリのナポレオン時代にできた下水道、ローマではローマ時代の鉛管製給水管、水道橋、ポンペイでの鉛管での水道管設備の見学など、そしてデンマークで水道工事店に単独で交渉して配管材料の種類などを勉強しました。 何もかも自分の力でなんとかしなければならない旅の中で「出来ない理由を熱心に探す代わりに出来る理由を必死に考えよう」という自分なりのこだわりができたのだと思います。

  • 起業のきっかけとその当時

    仕事も自信がつき始め、これから日本もヨーロッパのような生活環境になるには台所環境をヨーロッパのようにしなければならないと感じていました。そのための課題を考え、先輩に相談したところ、協力してくださると言っていただけ、またどうせやるなら、自分で物事を考えて行動したいと思っていたこともあり、起業を決意しました。当時のテレビCMで聞いた「三十にして立つ、四十にして惑わず、 五十にして天命を知る」という言葉にも後押しされ、1973年1月に現在の場所で1人で会社を始めました。起業当時はオイルショックということもあり、売るものがない状態でしたが、周りの方々の力を借りて材料を確保できたこともあり、商品の売れ行きは順調でした。

  • 現在の事業において

    創業50周年、売上40億を目指し、私は事業継承の人材や組織作りのためユニークで画期的な経営手法を導入しています。他社にない再生工事の技術を顧客に提供するのはエンジニアリング会社として当たり前のことです。「工事会社はサービス業」と当社は定義し、入居者、関係者への日常的な挨拶は当然ながら、必ず1日の工事終了時に協力会社の社員も含め工事現場のビルや集合住宅、やマンションに誰も見ていなくとも全員がそろって感謝の一礼を行っています。これらを毎日実行していると、必ずだれか見ています。そうすることで、例えば集合住宅の工事では入居者と信頼関係が生まれ、各戸の再生工事もスムーズに進みます。毎日工事終了時には全員の一礼写真と工事場所をスマホで撮影し社長または関係者全員に送り確認しています。そしてその写真をメールで全員が評価または問題を検討して相談するという確認作業を徹底しております。どのように課題を解決するかを従業員が自ら探っていくことを大切にしており、そのために掲げていることが、計面、相談、連絡、実行、確認、報告を繰り返すことを意味する「 KSRJKHサイクル」です。行動を起こす前に計画、相談し、知恵を出して考え相互に理解し、関係者に連絡して、協力してもらい、実行してその結果報告をするというものです。エンジニアリング会社としては工事などの失敗は会社の運命までを左右しますので、その中でも、「相談、連絡、報告」を重要視しています。また、各階層の役職昇格は自己申告制を採用しました。各階層の資格要件さえ満たせば「昇格希望自己申告書」を上司に提出、認められれば昇格する制度です。階級ごとにきめ細かく役職手当も規定され、導入以来、草食系と呼ばれる若者社員も積極的に手を上げ始め活性化しています。女性社員も自ら志願して、実際に役職につきました。排水管再生など画期的な技術開発力に加え、これらのユ二ークな経営が創業以来45年間黒字経営を支えてきた要因だと思います。

  • 今後の目標

    まずは創業50周年、売上40億円を目指していきたいです。一人一人が失敗したことを発表し共有して学び、私自身の教訓も若い世代や後継幹部に伝えていきたいと思っています。50周年に向け、さらなる企業体質の強化と従業員の幸福を図っていきます。

  • 若者へのメッセージ

    ぜひ先見性も持ってもらいたいです。ダーウインの進化論によると、長い間では強いものが勝つわけではなく、その時代に適応する能力のあるものが生き延びることが出来ると言っています。その例を考えると恐竜は大きく強いが地球の環境変化に対応が出来ず滅亡したのではないかと考えられます。哺乳類は環境の変化ある氷河期や温暖期などいろいろな変化に対応力があり、進化してこの繁栄が築けたと言われています。目がぐるしく変化する現代の社会でも、その変化に創意工夫をして対応を素早く行い、生き延びなければならないと思いますので、先を読む先見性を身に着けてください。

会社概要

企業名 ジャパン・エンヂニアリング株式会社
所在地 東京都文京区本駒込2-27-15
JESビル
業種 建設
製造
設立 1973年
資本金 1億円
従業員 グループ全体で160名
事業内容 塩ビライニング鋼管、ポリエチレンライニング鋼管製造販売、鋼管、ステンレス鋼管加工管、製造販売、水道用SUSメイト管、排水管7つの再生工法の工事、太陽光発電所
URL http://www.japan-eng.co.jp/

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