KENJA GLOBAL(賢者グローバル)

セーラー万年筆株式会社
中島 義雄

老舗メーカーが抱える課題

人口の減少と共に消費が低下する中、老舗メーカーも大きな問題を抱える時代。今までのやり方では生き残れないことは明白。「成功」の反対は「何もしない事」と語る通り、賢者が唱える改革とは?ちなみに万年質、ボールペン、筆ペンを初めて日本で売り出したのはこの会社だということは目からウロコでした。

SHARE

PROFILE

賢者プロフィール

氏名 中島 義雄
会社名 セーラー万年筆株式会社
出身地 東京都
出生年 1942年
こだわり 信義を大切にする、挑戦する気持ちを持つ
趣味 歴史、音楽、囲碁
特技 人と楽しく付き合うこと
休日の過ごし方 散歩を兼ねて美術館・博物館に行きたいです。(しかし仕事でつぶれる事が多い)
座右の銘 「人生七転び八起」、「楽観」
心に残る本 『福翁自伝』福沢諭吉、『逝きし世の面影』渡辺京二
尊敬できる人 丸山真男先生、宮澤喜一元総理
現在の仕事の魅力と苦労 伝統ある名門企業で、もの作りに対するこだわりと誇りを持っていることは魅力だが、時代の変化に対する適応が遅く経営難に陥っています。これを立て直すことは大変な苦労だが、楽しみでもあります。
日本を背負う若者へのメッセージ 成功の反対は、何もしないことです。現状に埋没せず行動的な人生を送ってほしいと思います。

HISTORY

賢者ヒストリー

  • 幼少~学生時代

    小学校時代、父と死別し母が男兄弟3人を育ててくれました。貧しかったが面倒見の良い母の元に来客も多く、楽しい家庭でしたね。大学時代は安保闘争直後のリベラルな雰囲気の中で学生運動に熱中し、ストライキを指導して1年間の停学処分を受けました。法学部では丸山真男ゼミに2年間在籍し、思想や歴史関係の本を読みあさりました。

  • 社会人時代

    何か、社会に役立つ仕事がしたいと思い大蔵省に入省しました。採用してくれた大蔵省の懐の深さに感謝しています。主として主計局(予算編成)の仕事でしたが、2年間は総理秘書官(海部総理と宮澤総理)も務めました。民間人との交遊がとがめられて不本意な形で退官したが、京セラの稲盛和夫名誉会長からやり直しの機会を頂き、倒産企業の再建や中国の会社の社長を経験することができました。

  • 社長就任のきっかけ

    京セラから中堅家電メーカーの「船井電機」に転じ、副社長を3年務めて卒業したが、その後さまざまな経験を買われて筆記具の老舗メーカー「セーラー万年筆」に入社。半年後、前社長の病没に伴い社長に就任しました。

  • 就任当初

    セーラー万年筆は技術の伝統もあり、家庭的な雰囲気の良い会社であるが進取の気概が弱まっていて経営難に陥っています。その打開のため、経営陣の一新や新商材の投入を行っているが、なかなか成果はあがっていないのが実情です。

  • 今後の目標

    セーラーは今年創業100周年を迎えました。メーカーの長寿企業は、どこも良い伝統を守りつつ時代環境に対応した新しい事業の柱を立て、自ら変化を続けています。セーラーも変化を恐れることなく新しい商材・新しいマーケットへの挑戦を続けていきたいと思います。目標は3年後売上100億円、黒字5億円と自分に言い聞かせています。容易ではないが積極的な姿勢で取り組んでいきたいですね。

COMPANY

会社概要

企業名 セーラー万年筆株式会社
所在地 東京都江東区毛利2-10-18
業種 サービス - コンサルタント
設立 1911年
資本金 22億8,700万円(2011年12月現在)
従業員 451名(パート含む、2011年12月現在)
事業内容 文具・ギフト用品・産業用ロボット・デジタル機器およびガラスCDの製造販売
URL http://www.sailor.co.jp/
{

RELATED MOVIES

関連動画