PROFILE
賢者プロフィール
氏名 | 重松 理 |
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会社名 | 株式会社ユナイテッドアローズ |
出身地 | 神奈川県 |
出生年 | 1949年 |
こだわり | ディティールにこだわる、バランスにこだわる。 |
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趣味 | 仕事と遊び |
特技 | 遊ぶ様に仕事をする |
座右の銘 | 全てはお客様満足の為に |
心に残る本 | 「なまけ者のさとり方」「悔しかったら、歳をとれ!」 |
尊敬できる人 | 聖徳太子 |
現在の仕事の魅力と苦労 | 絶対価値の創造、商業として確立し辛い |
HISTORY
賢者ヒストリー
神奈川の逗子で生まれたので米軍基地が近く、海外の文化がとても身近にありました。10歳の頃、姉が将校さんに日本語を教え、また英語を教えて貰っていました。その流れで将校さんの家に家族を招待していただいたんです。そこで見た光景は忘れられないですね。冷蔵庫も洗濯機も大きく、日本の生活では目にしないものが厳然とあって…そんな海外の「豊かな文化」を直接体感、提供できるような施設を作りたいと考えるようになりました。今の自分の感覚の全ては、この生まれ育った環境によるものが大きいと思います。
大学卒業後は婦人服メーカーに入り、1976年にはBEAMSの設立に参画しました。そして、「洋服だけではなくライフスタイル全般の豊かさを提案していきたい」という想いで1989年には株式会社ユナイテッドアローズを創業しました。海外の「豊かさ」を求め、日本に入ってきていないものを店頭に並べました。そこから日本の生活に合ったものが残り、スタンダード(定番)になっていくんですけど、それが面白い。ただ、海外の製品は輸入のコストが嵩むので本当の価値よりもどうしても価格が高くなってしまうんですよ。それが本当に申し訳なくて…なので日本に準ずるオジリナル企画のものを作って、価値と価格が見合ったものを提供しようということになりました。この2つの要素が上手く絡み合って、相互補完するという形でひとつのビジネスモデルを作り上げていきました。
商品の中には「先駆性」「時代性」「独自性」という3つのカテゴリーがあります。「先駆性」とは一歩早い、次の潮流の一番先の商品。今は売れるかわからない商品を店頭で見てもらい、お客さまが判断します。早すぎると売れませんし、判断が難しいのですが、そのトップトレンドを見極めるのが我々の仕事です。「時代性」は「今年はこういうの着たいよね」と皆さんが思っている商品。社会の潮流やファッションの潮流に乗っているものですね。店頭に並ぶ商品のほとんどは時代性商品です。最後に「独自性」。これがうちのウリでもあるのですが。他の店では扱っていない、このお店には不可欠で、信頼出来て、いつでもある。それを「継続的に買いたいよね」と支持し続けていただける商品です。そういう商品が品揃えの層として厚いとビジネスとして非常に安定してきます。この3つのバランスが大事。シーズンごとに、この比率に強弱をつけて店頭の品揃えをマネジメントしていくんです。
これからもユナイテッドアローズらしく、「UAナイズ」させたもので表現していくことだと思います。「UAナイズ」とは、要素は複数ありますが、一つ挙げるとするのであれば、他のショップよりも海外文化と日本文化の融合を意識することです。私個人としては、小売り40周年を迎えたこともあり、自身の記念事業と銘打って新しい取り組みを始めました。それが和をコンセプトにした店舗「順理庵」なんですけど、もっと伝統的に、本当の意味での日本の製品・日本の技術・日本の精神性を表現したいと思ったんですよね。東西の融合はユナイテッドアローズが発信していますから、自分は最後まで日本の真正なる美を表現していきたいんです。なので日本文化の奥深くを掘って、それを店頭で表現し続けようと思っています。
まずは「これは絶対に人には負けない」という自分の強みを掘り下げてください。とことん掘り下げていくことで自分の競争力が明確になってきます。それを社会のためにどう使えば価値を創造できるのか、それをまた深く深く考えて、ひとつの方法論みたいなものを見出していただきたいです。それを見出せた人は、何も言われなくても自分から真っ直ぐに進んでいけると思います。皆さんに期待しています。
COMPANY
会社概要
企業名 | 株式会社ユナイテッドアローズ |
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所在地 | 東京都港区赤坂8-1-19 日本生命赤坂ビル |
業種 | 卸売・小売 |
設立 | 1989年 |
資本金 | 30億3,000万円 |
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従業員 | 3,706名(2016年3月31日現在) |
事業内容 | 紳士服・婦人服および雑貨等の企画・仕入および販売 |
URL | http://www.united-arrows.co.jp/index.html |