PROFILE
賢者プロフィール
氏名 | 横江 友則 |
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会社名 | 株式会社スターフライヤー |
出身地 | 京都府 |
出生年 | 1956年 |
こだわり | あと数パーセントの顧客価値の追求 |
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趣味 | スポーツ観戦 |
特技 | ダジャレを言って、笑いをとること |
休日の過ごし方 | 九州のミニ旅行 |
座右の銘 | 順風の時は地上を走る。逆風の時は空を飛ぶ。 |
好きな食べ物 | 海鮮丼、ぬかだき |
尊敬できる人 | マザー・テレサ |
HISTORY
賢者ヒストリー
学生時代に友人とアメリカにバックパッカーとして旅行をした際に、メキシコ国境沿いにあるエルパソという貧しい街を訪れました。バスを降りるや否や地元の子供達が「give me a penny」と言って群がってきたので、その通りにしました。その後、靴磨きの兄弟と思しき子供と会ったので、同様にpenny硬貨を差し出すと、にっこり笑って、メキシコ貨幣をくれたのです。この時の衝撃は今も鮮明に覚えています。自分は貧乏旅行とは言え、親の脛を齧りながらアメリカに旅行に来ています。それに引き換え、この兄弟は自分で稼ぎながら自立をしてそのお金を自分にくれたのです。自分はなんと驕った存在であったのか、天から見た場合、明らかにこの兄弟の方が立派な生き方をしていることを痛感しました。この時以来、自分の人生の岐路や仕事などで大きな判断が必要な時は、天から見てどちらが正しいかで判断することが人生の指針となりました。
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災は私の社会人人生の岐路になりました。この時勤務していた阪急電鉄をはじめ阪神間の各鉄道(JR、阪急、阪神)は甚大な被害に見舞われ、多くの不通区間が発生しました。当時、阪急電鉄の営業課長をしていましたが、いち早く開通を果たしたJRに2か月遅れで再開した時には、ほとんどの乗客がJRにシフトしている状態でした。そこで、当時はまだライバル関係にあった阪神と協議をしてなんとか定期券の共通利用を実現したのです。そうした結果、乗客が戻ってきたのでした。顧客価値を追求する為にはライバルとも手を組むと乗客が戻り、企業価値が高まることを実感しました。このことが基点となり、その後の磁気式カードの共通利用であるスルッとKANSAIの実現、鉄道を利用したインバウンド推進、ICカードであるPiTaPaの実現、そして全国相互利用へと発展していくきっかけとなりました。
旧知の友人から話がありました。最初に聞いた時は、初めての業界で初めての九州での勤務ということもあり、最初はピンと来ませんでした。しかし、その後仕事をし始めると、地上と空の違いはあっても、安全、正確、快適性の追求は鉄道、飛行機共通の使命であり、かなり親和性があると感じています。注力していることは全員参加の経営です。企画をする側と実行する側とを分けてはいけないというのが私の基本的なスタンスです。実行する側が企画に参画する方が実行する際のパワーが段違いとなり、アウトプットが大きくなリます。就任当初、増収のためのアイディア募集をしたところ、120件の応募があり、社員の強い熱意を感じています。これらを基礎に様々な施策を実行しています。
顧客第一主義の徹底です。これはお客様を安全、正確、快適にお運びすることに輸送事業者として更に磨きをかけ続けることです。その結果として、幸いなことに2022年定時到着率で、部門別世界ランキングが世界一になりました。これは日々の社員一人ひとりの地道な努力の賜物です。また、お客さまが気づかれていないサービスを形にして実現していくということが肝要だと思っています。首都圏で狭いマンションでリモートワークをされている方々の潜在的ニーズを汲み取り、九州の広い家と当社のサブスクサービスをセットにした商品を企画、準備しています。また、未来は与えられるものではなく自ら作るものであることを社員と共有しています。社員と一緒に共通の明るい未来を創造していきたいと思っています。
国内便の搭乗率の向上と夜間国際チャーター便の運航を強化していきたいと考えています。国内便の最終便が終わって始発までの間に往復できれば、お客さまの昼間の活動時間の拡大と同時に機体の有効活用になります。加えて、二次交通の連携を強化して国内外のインバウンドのお客様の利便性を高めた新たなサービスを提供して、より多くのお客様に九州の魅力を体感していただきたいと思っています。また、航空事業収入の他、新たな収益の柱を構築していきたいと考えています。具体的にはサブスクサービス付き住居で顧客にピッタリ合うが不動産会社は取り扱わない物件を当社が購入して賃貸することも視野に入れたいと考えています。また、機内食を事前予約制で内製化して、ノウハウを蓄えた上で市中にも展開して飲食事業にも進出するアイデアもあります。様々な企業様と連携して「航空事業を核とした街づくり企業」を目指していきたいと考えています。
自分の社会的使命は何なのかを常に考えるようにして欲しいと思います。それを実現するためにどの企業を選ぶべきかを考え、該当する企業がなければ、時期は別にして起業すればいいと思います。社会的使命の高い事業は多くの人が賛同し応援してくれて、利用者も増えていくものです。最近パーパス経営の必要性についてよく言われるようになってきました。企業の社会的存在意義を明確にすることだと理解していますが、企業と同様個人もパーパス人生を歩むべきだと思います。企業のパーパスに共鳴して就職するのか、企業に自分のパーパスを移植するのか、自分のパーパス実現のために起業するのか、いずれかを選択するべきだと思います。自分のパーパスが見つけられない時はどうするのか?今の仕事を精一杯頑張る中で、様々な人と交流することをお勧めします。仕事の醍醐味は、人との出会いであり、そして新たな自分との出会いです。
COMPANY
会社概要
企業名 | 株式会社スターフライヤー |
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所在地 | 福岡県福岡県北九州市小倉南区空港北町6番 北九州空港スターフライヤー本社ビル |
業種 | 運輸 |
設立 | 2002年 |
資本金 | 1,693百万円 |
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従業員 | 747名(2022年4月1日現在) |
事業内容 | 国内および国際航空運送事業 |
URL | https://www.starflyer.jp/ |