PROFILE
賢者プロフィール
| 氏名 | 西垣 勇太 |
|---|---|
| 会社名 | 株式会社imu |
| 出身地 | 鳥取県 |
| 出生年 | 1986年 |
| こだわり | 離職率0 |
|---|---|
| 趣味 | お酒 |
| 特技 | お酒が強い |
| 休日の過ごし方 | お酒を飲む |
| 座右の銘 | 『大丈夫』 |
| 好きな食べ物 | ラーメン、納豆巻き |
| 尊敬できる人 | リアムギャラガー |
HISTORY
賢者ヒストリー
高校を卒業してすぐに上京し、デザインのファッション専門学校に進学しました。そのとき最初に受けた衝撃は、「世の中には、ここまでレベルの高い人たちがいるのか」という現実でした。10代までに自分が積み重ねてきた経験や知識が、いかに小さな世界のものだったかを痛感し、同じ教室にいる同級生たちの感性や表現力に圧倒されました。彼らが見てきた文化や触れてきた世界、積み重ねてきた時間は、自分とはまるで違っていたのです。特にデザインの世界では、100年経っても価値が変わらない椅子や机、車のように、「時代を超えて残り続けるデザイン」を生み出す人たちが存在します。一方で、当時の自分の制作物は、形をなぞっているだけで、本質的な理念や概念をつくれていないと感じていました。その差を突きつけられた経験があるからこそ、今でも畏れに近い感情を持ちながら、デザインやディレクションの仕事に向き合っています。
小売業で働いていた頃、ある社長からいただいた言葉が、今でも強く心に残っています。当時の私はファッション分野のデザインを担当し、「デザインこそが自分の武器だ」と信じて疑いませんでした。そんな私に社長は、「これからの時代、デザインだけでは食べていくのは厳しい。感性だけでなく、数字を学びなさい」と言いました。中国やベトナムの優秀なデザイナーが増え、AIも進化していく中で、感覚だけに頼る仕事には必ず限界が来る。だからこそ、売上やコスト、ROI、在庫、生産効率といった数字を理解し、事業全体を見渡せる人間になれ、と。その言葉は今も私の中に生きており、デザインと数字の両方を意識することで、仕事の幅や視野が大きく広がりました。この経験が、現在の私の強みの礎になっています。
創業を決意した一番の理由は、「自分を本気で試してみたい」という思いでした。以前は上場企業に所属し、制度や組織、プロセスに守られながら仕事をしていましたが、その一方で、「こうしたらもっと売れる」「こうしたらもっと喜んでもらえる」というアイデアが、組織の制約の中で通らない場面も多くありました。自分が価値があると信じていることを、自分の意思で形にできない。そのもどかしさが日々積み重なっていったのです。だからこそ、組織ではなく、自分自身の判断と責任で事業をつくり、提案し、実行していく挑戦をしたいと思いました。自分がアクセルを踏んだとき、どこまでできるのかを確かめたい。その想いが、創業を決断する原動力になりました。
弊社は創業から6年が経ちますが、これまで離職率はゼロを維持しています。その背景には、日頃から「言いたいことをきちんと伝え合う文化」を大切にしてきたことがあります。私にとって社員は非常に大切な存在であり、社員に任せられる領域をどれだけ増やせるか、また私ができないことを社員が担えるよう育てていくことを、会社成長の軸に据えています。そのため、毎日のコミュニケーションを重視し、私自身の知識や経験を共有する時間を設けています。また、昼食や夕食、お客様との会食にも可能な限り社員と共に参加し、同じ時間を過ごすことで相互理解を深めています。こうしたチーム力を強みに、展示会や店舗、ブランド開発、海外プロジェクトなど多分野にわたる企画・運営・マーケティング支援を提供してきました。さらに、海外マーケットへの参入支援や戦略設計、イベント企画・ディレクションまで一貫して手がけ、組織として価値を発揮し続けています。
今後の展望としては、私自身が何かをつくる会社ではなく、社員一人ひとりが「社長になれる会社」をつくりたいと思っています。現在のimuは、どうしても私の個性や経験でつくっている部分が大きいのですが、これから先は社員それぞれが自分の得意分野で事業をつくり、会社をつくれる――そんな未来が理想だと考えています。例えば、プロダクトが得意な社員はプロダクトの会社を、グラフィックデザインが強い社員はデザインの会社を、それぞれが自分の専門領域で事業を立ち上げ、育てていける環境をつくりたいのです。そして最終的には、それぞれの会社が集まり、imuがホールディングス化していくような形を目指しています。社員一人ひとりが自分の強みを最大限に活かし、自分の名前で勝負できる未来をつくる――それが、imuのこれからの大きな目標です。
もし自分がもう一度若い頃に戻れるとしたら、迷わず「圧倒的に多くの経験を積むこと」を選びます。私はこれまで、やったことがないことに挑戦したいという気持ちを原動力に行動してきました。その延長線上で選んだのが海外という道です。海外には、それまでの自分にはなかった価値観や文化、景色があり、未知の経験に満ちていました。前職の上場企業で働いていた頃、海外経験のある人たちを見て、心からかっこいいと感じていました。それは語学力やスキル以上に、未知の世界に飛び込み、自分を変えてきた強さがあったからです。必ずしも海外である必要はありません。大切なのは、未経験のことに挑戦し、失敗も含めて経験を積むこと。そして「この人は面白い」「この人は素敵だ」と思える人にどれだけ出会えるかです。多くの経験と出会いが、最終的に自分の世界を広げ、価値観をつくっていくと信じています。
COMPANY
会社概要
| 企業名 | 株式会社imu |
|---|---|
| 所在地 | 東京都中央区築地2-14-2 セリコ東銀座ビル7F |
| 業種 | サービス - 広告 |
| サービス - コンサルタント | |
| サービス - その他 | |
| 設立 | 2021年 |
| 資本金 | 非公開 |
|---|---|
| 従業員 | 5名 |
| 事業内容 | 展示会、店舗、ブランド開発、海外プロジェクトなど多分野における企画、運営、マーケティング支援を提供。海外マーケットへの参入支援、戦略設計、イベント企画、ディレクションを実施。 |
| URL | https://www.imudesigns.com |