KENJA GLOBAL(賢者グローバル)

株式会社ケミック
蓼沼 憲

一発逆転

業績不振の名古屋支店を、閉鎖の危機から救った賢者。 顧客第一の営業戦略が、社員たちの意識を変えた。 目指す目標は「100年企業」。 賢者が社員に残したい想いとは…。

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PROFILE

賢者プロフィール

氏名 蓼沼 憲
会社名 株式会社ケミック
出身地 愛知県
出生年 1968年
こだわり やると決めたら意地でもやり続ける
趣味 野球、プロレス観戦
特技 車の運転
休日の過ごし方 ゴルフ、ダラダラすること
座右の銘 置かれた場所で咲きなさい
好きな食べ物 味噌煮込みうどん、そうめん
尊敬できる人 アントニオ猪木

HISTORY

賢者ヒストリー

  • 幼少期~学生時代

    愛知県名古屋市で生まれ、知多市というところで育ちました。小学校時代から困っている人がいるとほっとけない性格もあり遠足などの小集団の班長を務めることが多かったです。小さい頃から野球が好きで友人との遊びはほとんど野球をしました。少年野球チームにも所属をしており、当時は巨人ファンで2番セカンドを務めることが多く高校まで野球に打ち込みました。趣味でアコースティックギターをしていて、さだまさしさんや松山千春さんを見てギターにも興味をもち、一度好きなことを見つけると、とことん突き詰めてやっていくタイプです。今後の社会情勢などを鑑みて大学は経済学部に進学し、アルバイトに励んでいました。

  • 社会人時代

    私は信用組合に就職しました。バブル時代でしたので銀行系か証券会社に就職する人がとても多かったです。1年間は書類の記入をしたり融資の受付をしたりと主に内勤をしましたが、それ以降は定期積み立ての集金をしたり外回りをしていました。その後信用組合を辞めた後は何をするべきかを模索する日々でした。新聞の求人広告でケミックを見つけて、当時アルバイトをしていたところから近かったという事もあり応募をしました。面接時に創業者と前職や仕事の話はせず野球の話で盛り上がったことをよく覚えています。入社当時は大阪のなんばに本社があり、営業研修や先輩の商談現場ついて行き勉強をさせていただきました。

  • 就任のきっかけとその当時

    入社して3年目あたりに創業者から「名古屋支店の売り上げが1000万円はないと継続は難しい。かと言って1年で売り上げをそこまで上げるのは無理だから東京支店か大阪本社に来るか?」と言われ悔しさがこみ上げてきました。おめおめと移動するのだけはダメだと思い、1年は勝負させてほしいと訴えて認めてもらい、1年間営業に没頭しました。今までは販売店を通じてユーザーもとへ足を運んでいたのですが自ら率先して足を運び、ユーザー側の人たちにケミックとは、どういう人が営業しているのかを知ってもらうことから始めてそこからようやくユーザーの使用状況での良し悪しから製品に対する要望を聞くことができるようになっていき、それを製品開発に繋げることができました。その結果、約1年後には売り上げを1200万円まで伸ばすことができました。そこがケミックの中でも大きな転機になりました。当時はユーザーメインで営業をする人はいなかったですが、この小さな動きからユーザーのもとへ直接出向くことが会社の方針に変わっていきました。結果、ユーザーに喜ばれる製品を提供できるようになり営業として結果が出るようになり、名古屋支店と東京支店を管轄する営業部長に就任し、その後取締役になった後に47歳で代表取締役社長に就任しました。社長就任後はケミックの全体最適、部署最適、自分たちが作りたいものを作る、全体ではなく部署が仕事をしやすい環境づくりに励みました。

  • 現在の事業

    水溶性の切・研削液の製造販売メーカーで加工するワーク材に穴を開ける場合など、熱膨張をしないようにする加工液を作っています。同業者が約150社程度いる中でお客様に沿った提案ができるということが他社にはあまりない当社の強みだと思います。手間がかかる作業ではありますが、当社はそれを戦略として力を入れています。また環境に対する取り組みにも力を入れていて、製品の開発・改良や対応ができるスペシャリストの人材採用、他にも分析機器なども積極的に導入しています。以前までは要望に応えることに注力をしていればよかったのですがコロナ禍ということもあり、業界的にいきなり淘汰されることはありませんが柔軟に対応していかなければ生き残れないと感じています。

  • 今後の展望

    100年企業になるというか永続する会社になるという意味合いでケミックという会社の明確なゴールを設定していきたいです。具体的には「評価制度の見直し」となり「社員の将来を見える化」していくことになります。見える化には2つあり、会社での成長ステップを見える化することと社員のパフォーマンスを見える化する。この2つができる正当な評価制度の確立をしていきたいです。他にも約10年かけて働き方改革ではなく働きがい改革をしていこうと思っています。単なるお金稼ぎではなく今後は社員の目標や夢を聞き、仕事とプライベートの両立もできるような会社にしていきたいです。「100年企業を目指す」「社員とユーザーの幸せを作る」ことを大切にしていきたいです。若い社員も入社してくれていて、ケミックに入ってよかったと思ってもらえるような会社づくりをしていきたいです。100年企業を目指すということは社員の成長が会社の成長につながることになります。よって社員には社会で生き抜く力を身につけてほしいと指導しています。

  • 若者へのメッセージ

    若い人たちに言いたいことは、よく「好きを仕事にしろ」と聞くと思うのですがそうではなく自分の経験からすると与えられた役割(自分で言うと営業職)に没頭したからこそ仕事が好きになっていくのです。「俺この会社に合わないから辞める」ではなくて1度どんな仕事でも没頭していただいてそこで答えが見つかると思います。昔の自分に言うと「早く答えを見つけるな」と言いたいです。誰でもやっているといつかは答えは出ます。そこを目指して頑張っていただけたらと思います。

COMPANY

会社概要

企業名 株式会社ケミック
所在地 和歌山県橋本市紀ノ光台3-7-1
業種 製造
設立 1969年
資本金 6,500万円
従業員 日本39名 中国5名
事業内容 金属加工時に冷却を目的とした、金属加工液と洗浄液の製造販売
URL https://www.chemicool.co.jp
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