PROFILE
賢者プロフィール
| 氏名 | 福澤 祐樹 |
|---|---|
| 会社名 | 新進商事株式会社 |
| 出身地 | 長野県 |
| 出生年 | 1977年 |
| こだわり | 好きなことには全力で |
|---|---|
| 趣味 | 読書、スキューバダイビング |
| 特技 | MC |
| 休日の過ごし方 | 朝のウォーキングからの緩やかな時間を過ごす |
| 座右の銘 | 時代の風雲児たれ |
| 好きな食べ物 | 明太子、卵 |
| 尊敬できる人 | 一生懸命な人、前を向いて進んでる人 |
HISTORY
賢者ヒストリー
私は零細企業の跡取りとして生まれました。幼い頃は周囲の大人たちにもやさしく接していただき、不自由のない日々を過ごしていました。しかし小学校の中学年になる頃、両親が言い争う姿を目にする機会が増え、家の実態や父の傲慢な一面を知るようになりました。周りの目ばかり気にする父と、現実をまっすぐに見つめる母。その対照的な姿は、小さな私に強く残りました。家庭の中で“責任とは何か”、“人を大切にするとはどういうことか”を感じ取ったことは、のちに会社を継ぐ覚悟や、経営者としての価値観を形づくる原点になっているように感じます。
高校卒業後、就職が上手くいかず、家業である新進商事に入社しました。最初は配送担当として、200Lのドラム缶を扱うような体力仕事が中心でした。父のワンマン経営で働きやすい環境ではありませんでしたが、その分、現場で鍛えられましたし、お客様と丁寧に向き合うことで、営業の基礎を自分なりに積み上げていきました。人の入れ替わりが激しい時期も続きましたが、会社と社員を守りたい一心で、歯を食いしばって耐えていた時代です。この頃の経験が、私にとって大きな財産になっています。
父の高齢化をきっかけに、専務取締役を経て社長に就任しました。ただ、就任したからといってすぐに改革できたわけではありません。父は会長として強い権限を持ち続けており、給与制度や設備投資、働きやすい環境づくりなど、やりたいことは何度も否定されました。離職も続き、理想の組織には程遠い状況でした。正直、別会社を立てて自分を守ろうとしていた時期もありました。それでも母が守ってきた会社を継ぐ覚悟が勝ち、父の退任を機にようやく本格的な改革に踏み切ることができました。
当社は、工業用潤滑油や金属加工油、自動車用オイルなど、幅広い商材を扱う総合オイル商社として、地域の製造業を支えています。自社ブランドの「Oil pro 匠シリーズ」や、環境負荷を減らすリユース事業にも力を入れています。私が大切にしているのは、“オイルを通して社会を潤滑に回す”という姿勢です。単に売るだけでなく、お客様の現場課題を一緒に解決することを重視しています。また、社員の成長にも力を入れており、セミナーや勉強会を通じて、自分の力を発揮できる組織づくりを進めています。
今後は、長野県全域で強固な事業基盤を築きながら、社員一人ひとりが自走できる組織を目指しています。中小企業は挑戦を止めては衰退していくと感じており、新規事業やリユース事業の強化、人材育成など、攻めの取り組みを続けていくつもりです。特に社員のスキル確立は大きな課題で、教育投資は惜しまず進めていきます。「日本一のオイル屋になる」という思いを胸に、誰からも信頼される企業をつくっていきたいと考えています。
働くことは、決して楽しいことばかりではなくつらいことも多いです。ただ、仕事というのはお金のためだけにするものではなく、自分を成長させてくれる場所だと私は思っています。人との関わり方や自分自身の行動の癖、責任の持ち方など、社会に出ることで初めて経験できることがたくさんあります。だからこそ、焦らず、我慢強く、チャレンジし、一生懸命取り組んでほしい。遠回りに見えても、その姿勢こそが何を成し遂げるにも一番の近道です。自分の可能性を信じて努力を続ければ、必ず道は開けると私は伝えたいです。
COMPANY
会社概要
| 企業名 | 新進商事株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 長野県上田市中之条741-7 |
| 業種 | 製造 |
| 運輸 | |
| 卸売・小売 | |
| 設立 | 1968年 |
| 資本金 | 1,000万円(2025年8月 現在) |
|---|---|
| 従業員 | 13名 (2025年8月 現在) |
| 事業内容 | 金属加工油剤の販売、金属洗浄剤・防さび材の販売、潤滑油・グリースの販売、自動車用オイルの販売、自動車関連機器の販売、環境美化用品・機器の販売、産業廃棄物処理サービス |
| URL | https://shinshin-oil.co.jp/ |