有限会社ウインファーマ
藤田 勝久

地域から信頼される
薬局の未来のために

調剤薬局を展開するウインファーマは 医師と薬剤師がそれぞれで専門的な役割を担う医薬分業という流れの中で 地域の人々から信頼される薬局の形を模索してきた。 そして今また、時代の流れとともに「薬局」や「薬剤師」のあり方にも変化が求められる中で 賢者が見据える薬局の未来とは?

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賢者プロフィール

氏名 藤田 勝久
会社名 有限会社ウインファーマ
出身地 福島県
こだわり 人と人とのつながりを愛します
趣味 絵画、美術、音楽、骨董鑑賞
特技 将棋
休日の過ごし方 美術館・博物館巡り、コンサート
座右の銘 日々研鑽
好きな食べ物 餃子、小豆類
尊敬できる人 弘法大師、利休

賢者ヒストリー

  • 幼少期~学生時代

    実家は酒屋で、福島県郡山市安積町の田畑が多い集落の中にありました。農家や住宅などの地域の安定した顧客に、中高時代から自転車で酒の配達を手伝い、家庭の食卓の団らんや晩酌の姿を見てきました。小学生の頃、植物に関心を持ち、野山などを歩き、大きな緑色のブリキ缶を肩から下げ、採取した草花を束ねた新聞紙の中に押し花にし、画用紙に貼り、名前や種類を調べ、夏休みには宿題として提出したこともありました。中学時代の思い出はバスケットボール部で励み、県大会で準優勝しました。安積高校に入り、将棋が好きで同好会を創り、後に後輩が全国制覇しています。大学時代は、当時、酒類・塩販売は免許制で安定のある商店であったが、自由販売以後、安価販売とコンビニには勝てず、酒屋は厳しい荒波に当たってきた現実を見ており、酒販業競争による低迷もあり、仕送りは不定期で期待できず、主にガソリンスタンドで夕方からアルバイトをし、当時、ケンとメリーのTVCMで話題のスカイライン車に憧れ、給油していました。

  • 社会人時代

    石油、繊維産業等の高度成長時代に就職した製薬会社で、感染症治療薬の抗生物質は医薬品の花形で大型商品であり、各社で競っていました。日本アップジョン(現ファイザー社)という米国系製薬会社と住友化学との合弁で、当時、医薬品卸の営業職をしていた兄からその製薬企業の内容を聞き、採用試験を受けました。日本アップジョンは抗生物質の新薬を発売し、より安全で効果があり、画期的な抗生物質として成長し、国内医薬品製品群で売上トップを飾った製品になり、多くの医師から評価されました。本社は新宿高層ビルの一角、新宿住友ビルに移転した時期で、医薬情報担当者(MR)として横浜配属になりました。感染症治療薬として多く使用され、患者の健康回復につながっていましたが、一方、抗生物質は使用頻度が高くなると薬剤耐性菌が獲得され、効果が減弱して行く運命があり、より新しい作用の効果のあるものへ開発競争に勝ち新薬を出していかなければ生き残れません。新規採用、使用頻度を上げるMRの職務としてメーカー間の競争は激化し、次に新しい開発品がなければ生き残れない厳しさがありました。

  • 就任のきっかけとその当時

    ウイン調剤薬局の1998年開局時のモットーは今も横浜市鶴見の第一店舗に掲示しているが、「顧客・患者様第一であり、地域のかかりつけ薬局となる。」からスタートしました。医薬分業が進展し、医薬品を薬物療法の武器として処方箋は医師から患者に対する治療へのメッセージであり、その処方薬に対して薬局薬剤師は医薬品のエキスパートとして患者様が早く疾病から解放され、健康回復へのサポート役の役割を発揮し、地域に密着したかかりつけ薬局として信頼される存在でなければならないと考えていました。医薬分業する第一店舗として開局し、医療を担う診療所の医師が、地域住民が健康を崩され、疾病に苦しみ受診し、かかりつけ医として診断から治療に向け、薬局に初めて来局し始めて、多くの患者様から感じとったことは、ひとり一人の治療に向けて親身に取り組み、信頼関係を築いてきていることでした。薬局はその信頼関係を崩すことのないように医師と連携し、より患者の健康回復に向けた処方薬のメッセージを読み取り、医師のサポート役として、適切な服薬指導の役割を果たし、治療に向けた役割の重要性を認識し、課せられた責務であると感じました。

  • 現在の事業

    薬局は今6万軒あり、医療法の中で医療を担う施設として規定され、その薬局の役割が「見えない」と言われ、このコロナ禍でのオンライン診療が進み、薬局は「お薬の受け渡し窓口」や「処方箋をオンラインで受け、お薬宅配手配所」の機能しかなければ、存在意義はない。もう処方薬調剤も機械化が進み、すべて宅配してくれる業者にお任せするしかない。今、調剤室内で見えていない医療費適正化につなげていく業務を「見える化」することや職能として一人一人の地域の患者様にもっと寄り添い、かかりつけ薬局として服用薬の一元管理、健康回復のお手伝い、地域医療機関と連携し、医療のサポート役を発揮することでなければこれからの薬局の評価と進展はありえません。

  • 今後の展望

    薬局は事業として調剤を主体とする保険薬局と医療用品、ヘルスケア商品、雑貨を販売する小売を業とする二つの事業があります。日本の健康保険制度の中で保険調剤に依存した薬局は、その役割が見えにくいと言われ、厚労省の薬局ビジョンが示されその役割が示され、進展しつつありましたが、しかしこのコロナ禍の受診抑制で患者数が減り、生き残り時代に突入しました。地域のかかりつけ医とより連携し情報を共有化し、地域の一人一人の顧客・患者様を見つめ直すことが重要になってきました。健康管理と服用しているお薬を一元的に管理し、医薬品の適正使用につなげ、地域の「かかりつけ薬局薬剤師」として今、地域の医療機関と一元的に情報共有し連携してゆく地域連携薬局や疾病、特にがんの専門医療機関連携薬局の認定が制度化されつつあり、最大限に機能を活かし役割を見える化していく必要があります。また小売業としても、顧客ニーズに応え、薬剤師がセルフメディケーションを積極的に推進し、一般医薬品販売による医療費の節減、様々な医療用品販売等、地域に寄り添った生活習慣病の予防への役割として健康サポート薬局の開設など急速な進化を遂げつつあります。薬局薬剤師は、高度医療を担う医師のサポート役として、今問われているワクチン業務の役割の期待も含め、薬局薬剤師の職能を広げ、欧米の薬剤師業務と変わらない責務となってくる可能性はあると思います。

  • 若者へのメッセージ

    日本の医療は、国民皆保険制度という平等な受診と負担の少ない医療費の恩恵を受け、新薬の価格設定等処方用医薬品の薬価制度や医薬品流通制度、処方薬の一般医薬品使用に向けたスイッチOTC規制など、日本の医療制度のもと、産業として守られてきました。しかし、医薬品においては薬価制度のない海外企業は、特許の切れた医薬品で支えることはできなく、新薬開発至上主義であり、開発力ある企業のM&Aを繰り返し、競争力をつけてきております。 国内企業の新薬開発品は少なく、残念ながら海外依存の新薬導入品が多い現状を直視する必要があります。コロナワクチン開発でも世界のトップを走る製薬企業の創薬開発力を見せつけられました。医療を大きな産業として成長させ、国の繁栄と国民の健康基盤として行くために、これから医療を志す若者たちが創薬に向かい、国を挙げて創薬開発に予算をつけていく必要があると思います。今の医療制度と医療産業を守り、その恩恵を堅持しながらの両輪の舵を取ることは限られた予算で高度な財政戦略が必要かもしれないが、皆さんがこれからの日本の医療ここにありと声高く上げられることを期待したいと思います。

会社概要

企業名 有限会社ウインファーマ
所在地 神奈川県港北区日吉本町1-28-7
業種 医療・福祉 - 医療
設立 1998年
資本金 1.000万円(関係法人資本2.300万円)
従業員 140名
事業内容 医療・介護(保険薬局事業)、一般医薬品販売
URL http://www.winpharma.jp/

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