PROFILE
賢者プロフィール
氏名 | 吉住 謙 |
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会社名 | 株式会社CSS |
出身地 | 東京都 |
出生年 | 1970年 |
こだわり | 好きな人、好きな仲間、信じられる人、信じられる仲間と共に仕事を作り上げていくこと |
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趣味 | 車 |
特技 | 作詞、作曲、ボーカル、ブルースハープ |
休日の過ごし方 | 仕事、睡眠、筋トレ |
座右の銘 | 虫りんりん、嵐の中も鳴き止まず |
尊敬できる人 | 全ての母親と子供たち |
HISTORY
賢者ヒストリー
10代の頃は大学に進学する気はさらさらなく、ひたすらバンド活動にのめり込んでいました。高校3年の秋ごろ、母のジャズバンドのベーシストが、「バンドマンの人生は君が考えるよりもずっと厳しくて、格好悪くて、苦しい。若い時に可能性を狭めちゃダメだ。じっくりと考える時間を買うつもりで、どこでもいいから大学に入るべきだ」と言われ、そのベーシストの真剣さに打たれて、とりあえず家から一番近い大学の夜間部に入りました。大学に入って、社会人学生と交流する中で、あるロックバンドのバンドマスターから、「10年刻みで人生を考えろ。30歳になった時、自分がどういう人間になっていたいかを今この時に真剣に考えるんだ」と語られ、その時も何か頭に稲妻が走ったような気がし、その後さんざん悩み、「30歳になったら独立しよう。そのために商社に入ろう。そのために転部をしよう。明日から勉強をしよう」と誓いました。
26歳までは船舶輸出関連の業務に就いていましたが、ひょんなことから社内スカウトの声が掛かり、風力発電事業部に異動しました。27歳の時に日本で初めての風力発電事業のプロジェクトファイナンスを組成するという仕事を任されました。当時勤めていた商社の、特に先進的なことに取り組んでいる部署では、若者に仕事を任せるという気風が強く、その大きな仕事を若造の私に一任してくれました。ちょうどその時に母親が末期癌の宣告を受けました。大好きなリスペクトする母でしたので、そのショックは相当のものでした。本当に色々と悩み考えましたが、今私にできることは、その仕事ととことん組み合い、最高の結果を出すことだと心に決めました。初めてのことで多くの試練がありましたが、毎日2時、3時まで働き、最高の結果を残すことができました。その経験が私の再生可能エネルギーの原点になっています。
30歳で独立すると何の根拠もなく心に決めたことは、その後の私の人生に大きく影響しました。商社マンになり30歳を迎えた時に、自らが決めたことに遥かに及ばない自分に愕然としました。母の末期癌に直面し自らのライフワークと出会えたにも関わらず、それからも必死で全ての時間を仕事に注いできたにも関わらず、プロミュージシャンになるという夢を諦めたにも関わらず、若い時に決めたことが何もできていないことを深く悔やみ、落ち込み、そして反省しました。そこで、何の戦略も見通しも持たずに、とにかく会社を飛び出すことにしました。自らがライフワークと決めた風力発電事業に自分の人生の全てをかけることにしました。その後は、とんでもない苦労をしました。何をやってもうまくいきませんでした。それでも、やれることは全てやりました。この10年間、40歳になった時が勝負だと決めて、何とか食いつなぎながら、毎日働き続けました。
風力発電事業を開発するには多額のお金と人手が必要です。ですので、事業を拡大していくには、いかに多くの資金を集めるか、いかに優秀な人材を集めるかが最も重要であり、それが風力発電事業に特化した会社の宿命でもあります。しかし、そのような会社にあっても、資金集めだけに執着するような仕事はしたくはない、むしろそこからいかに自由になるかを模索し、よりクリエイティブな仕事、人生をコミットできるような仕事を創出していけるかに全力を投じていきたいと思っています。それを実現するための一歩として、社内外において、良き仲間との連携をとことん深化させること、拡大していくことを常に考えています。そして、コミットした仕事には、事業開発であっても、事業運営であっても、それ以外であっても、そこに全力を注ぐこと、時間を使い切ること、知恵を絞ること、謙虚に且つ勇気をもって立ち向かっていくことを、社員共々に励まし合いながら実践しています。青臭くてとても恥ずかしいですが、これが20年に渡って会社を経営してきた私の今日の結論です。
会社を挙げて取り組むことを決めたプロジェクトには、全力を投じていきたいと考えております。また再生可能エネルギーの主力電源化に対して、この会社ができることを必死に考え、それを実行に移していきます。これからは事業に財を投じるよりも、情熱とやる気にみなぎる人材に投資していくことを優先します。再生可能エネルギーは一つの国策事業として変貌を遂げつつあるため、そのような分野で業界をけん引していくような大会社になることは望んでいません。しかし、再生可能エネルギー事業に25年間も関わってきた者として、会社として、しっかりと足跡が残せるような取り組みを進めていきたいと考えております。
私自身、大学を卒業するまでは、多くの先輩の意見を素直に取り入れ、自らの成長に繋げてきましたが、社会人になってからは、自ら考え、自ら結論し、自ら実践するというやり方に方向転換しました。若者たちも、一歩社会に出たならば、一人の大人の気概を持ち、自分で考え、自分で動き、自分で責任を取り切っていって頂きたいと思います。この国は、どの分野においても、「これから」の時間が非常に限られた男性の声が支配的です。この国の未来を今より少しでも良くするためには、たくさんの「これから」がある若者が声をあげることが絶対に必要です。そして同時に、女性の声が、全ての分野において、もっともっと尊重されなければなりません。「おっさん達」からこの世界を取り戻すことが、若者達が全力で取り組むべき最大の課題だと考えています。
COMPANY
会社概要
企業名 | 株式会社CSS |
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所在地 | 北海道札幌市中央区北5条西2丁目5番地 JRタワーオフィスプラザさっぽろ11階 |
業種 | その他 |
設立 | 2013年 |
従業員 | 約50名(グループ合計) |
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事業内容 | 風力発電を中心とした 再生可能エネルギー事業の開発、管理運営、操業保守、投融資 |
URL | https://cssc.co.jp/ |