PROFILE
賢者プロフィール
氏名 | 山岸 暢 |
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会社名 | 株式会社タナットネイチャーLab |
出身地 | 京都府 |
出生年 | 1964年 |
こだわり | 「人間として何が正しいか」と自問自答 |
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趣味 | 自然と戯れる |
特技 | 人を笑わせる |
休日の過ごし方 | 休まない |
座右の銘 | don't think feel |
好きな食べ物 | おいしい野菜 |
尊敬できる人 | 矢崎勝彦 |
HISTORY
賢者ヒストリー
小学3年生の頃の出来事が今でも心に強く残っています。理科の授業の実験中、友達が不注意により試験管を割ったことの犯人扱いを先生にされ、その先生は一方的に決めつけて私を叱りました。そしてその後、別の人が割ったことがわかった際に、先生はみんなの見えないところで賄賂でも渡すかのように私に鉛筆をくれたが謝罪の一言もありませんでした。そのような大人の対応を見て、私は「卑怯なふるまいはしない」と心に決めたことを今でも覚えています。
高校卒業後はアルバイトの日々。「いやいや働くことができない」という私の性格で我ながらよく働いたと思います。そのおかげでよくスカウトされましたが、筋は外せないと「魂を売らずに魂をぶちこむ」というマインドでやっていました。頑張らないものは負け組だと思っていた志から29才の時に家電空調工事の会社を創業し、とにかくがむしゃらに働きました。他社が断る様な夜遅い時間の工事希望も引き受けました。そうすると次第に売上は伸び続けていきました。当時は、頑張らないものは負け組。世の中は格差があって当たり前。商売は利益を出すことがすべてだと考えていて、とにかく売上と利益を上げることだけに必死になっていました。
他者から奪ったシェアや利益をどれだけ集めても、今度はそれを奪われないために躍起になるばかりです。終わりのないその奪い合いは、誰も幸せにすることはないと気づいたのです。それに気づかせてくれたのは稲盛和夫氏との出会いでした。経営者として進むべき道が開けた思いを今でも覚えています。自社の取引先だけではなく、社会に対して本当に貢献できる事業をしたい。そのように強く思う様になりました。自分さえよければよいではなく、社会での人間同志の繋がりを大切にし、全ての人が幸せで、社会全体が豊かな状態をいつも実現できるように、利他のこころをもって世の中の役に立ちたいと考えたのでした。ではなにができるかと考えた時、農業は命あるものすべての幸せの実現につながるという想いのもと、私は会社の新規事業として、淡路島に農地を構えて知識も経験もゼロの状態から農業を始めたのです。
「みんなでみんなの命輝く野菜を育て地球を育む」ことを基本コンセプトに、全員が共働で同じエリアの栽培に従事しています。自分の行動がほかの人の作業や、ほかの人が育てる野菜の生育にとってもプラスになり、同じようにほかのメンバーが行動することによって自分自身も恩恵を受けることができます。また、農薬や化学肥料を使わず自然のままで野菜を育てることにこだわっており、土壌微生物や植物、人間、地球との間で命の循環を実現できる農業をしています。私の理想に共感してくれる仲間たちとともに農業に取り組むうちに、世の中やお金に対する見方はずいぶん変わりました。みんなで手掛けた作物が育つ喜びは格別のもので、利益や競争を第一に考え他者から奪い勝ち取ったものとはまったく別の達成感と幸福感を与えてくれます。こういった人間らしい営みを通して、私は「生きる」ということの意味について考えを深めることができました。
都心(資本主義経済)から離れた淡路島での生活(年収300万円の雇用の創出)による新しい働き方の選択=生き方の選択肢を提示していきたいです。そしてタナットネイチャーLabの土は年を追うごとに育ち、雑草の種類が変化し、野菜が大きくなっています。どの野菜も旨味が増し、エネルギーに満ちています。この素晴らしい命の力を多くの方に味わっていただき、自然に感謝し、自然とともに食物をつくっていくことで、人のこころも再生していく、そのような機能を果たせていけるように農業に取り組み、社会を後の世代につないでいきたいと思っています。
もっと自然を感じて欲しいです。多様性の時代。豊かさというのは金銭的なものだけではありません。もっと違った豊かさというものが世の中には存在します。それを教えてくれるのが自然です。そのような心を持ってもらえると嬉しいです。自然のど真ん中で私はお待ちしています。
COMPANY
会社概要
企業名 | 株式会社タナットネイチャーLab |
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所在地 | 兵庫県淡路市小田1784-1 |
業種 | 農林水産 |
設立 | 1998年 |
従業員 | 10名 |
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事業内容 | 野菜栽培、販売及び加工 |
URL | https://tanut-nl.co.jp/ |