三正工業株式会社
岸 秀世司

本物のグローバル企業

父の経営するものづくり企業を引き継いだ賢者。 若者の定着率に悩む中、踏み込んだ新たな一歩。 苦難を乗り越え躍進を続ける、賢者の哲学に迫った。

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賢者プロフィール

氏名 岸 秀世司
会社名 三正工業株式会社
出身地 東京都
出生年 1963年
こだわり 仕事
趣味 ゴルフ
特技 営業
座右の銘 人は石垣、人は城、情けは味方、仇は敵
好きな食べ物
尊敬できる人 現役の企業経営者(3名)

賢者ヒストリー

  • 幼少期~学生時代

    大学時代はアルバイトとサークル活動に明け暮れた時代でした。 大学1年の後半にテニスサークルを創設にて3年半テニスサークルの運営に携わりました。 アルバイトで一番印象に強く残った事は『中学生向けの学習ドリル・通信教育』教材の 訪問販売でアルバイト先の営業所で販売成績2位となったことです。 年齢も学校のレベルも関係なく販売成績のみの結果で評価され、営業所の壁に掲示された成 績表(棒グラフ)に数十名の氏名と営業成績が掲示されており、そのTopクラスに自分の氏名が書かれていた事が社会に出てからの自分の強み、得意な職種を気ずかせていただく事となりました。 また、小学生時代から大学生時代までを振り返りますと自分にやりたいことがあれば人を頼らずに自分自身で道を切り開き、人を集め、人を纏めて同志として同じ達成感を共有すると言う事に終始している学生時代でありました。

  • 社会人時代

    大学卒業後に父の会社(家業)に入社する前に(修行)と言う意味で大阪にあります、ネジの総合商社であります三興鋲螺工業へ入社いたしました。当時の三興鋲螺様は大阪市の中心にあります立売堀(いたちぼり)と言う関西の金物問屋の集積地に存在しておりまして、本社兼寮に入居いたしました。本社には倉庫と自動倉庫が併設しており、私の配属は倉庫の物流マンでありました。4月1日に入社後、5月ゴルデンウィークには入社時にあった62キロの体重が入社1ヵ月後に52キロと1ヵ月で10キロも減量となり、日々、過酷な倉庫物流マンとしての業務が8ヵ月ほど続いた時でしたある土曜日の早朝、寝返りが打てず、腰に激痛が走り、立ち上がる事も出来ずに急遽、救急車で救急病院に搬送され、椎間板ヘルニア重症と診断されました。2日後には東京へ帰郷となり、東京へ戻ると直ぐに地元の係り付けの医師に精密検査に掛かると肺が真っ黒に曇っており倉庫の空気の喚起も悪い中での重労働で、呼吸器も弱り肺機能が低下していることが判明いたしました。体力には自信があっただけにこの相次ぐ診断と病には精神的にも打ちひしがれました。その後、3ヵ月間のリハビリー生活を経て三興鋲螺殿を退職、三正工業へ入社となった訳です。私にとっては修行で行った大阪の三興鋲螺殿での僅か8ヵ月の経験におきまして、味わった挫折、劣等感、自己嫌悪、と社会人1年生で最初の試練を大阪で経験させて頂きました。正に三正工業株式会社入社はこの様な挫折、劣等感、自己嫌悪の渦中の中からのスタートでありました。

  • 就任のきっかけとその当時

    社長の就任は正に突然訪れる事と成りました。 2018年10月26日に先代であり創業者であった藤太郎が急死いたしました。 当時は9月に当時の顧客先が負債総額800億円で倒産した矢先の出来事で当社は売掛金4,000万円が不当りとなり、実質的には回収不能と言う事態に直面しておりました。当時の三正工業株式会社の月売上額は3,000万円程度でしたので月商を上回る負債を負った訳です。社長就任と同時に会社倒産の危機に直面した訳でございます。当時は社長業の『イロハのイ』も解らない状態でも会社を倒産させまいと必死に会社の延命策に奔走する日々がそれから始まったのです。当時、尊敬する経営者の一人である方から企業経営の基本は『入るを計り手、出ずるを制する』と言う貴重なるアドバイスをいただきました。この言葉を胸に少ない売上で如何に会社を存続させて行くか?を自問自答して経営に携わりました。

  • 現在の事業において

    私が入社当時、三正工業株式会社の従業員は正に高齢化が進み『無気力、無関心』な人間の集団でした。しかし、近年は従業員の世代交代も進み東京本社も福島矢吹工場も平均年齢は30年前に比べると20歳位若返っております。また、16年前よりヴェトナム人実習生の受け入れを開始して、現在では両工場併せて30名程の実習生とヴェトナム人エンジニア、ネパール人エンジニア、そしてフィリピン人パートさんと従業員も多種多様となってきております。そして2011年にはヴェトナムに初の海外子会社である『三正インダストリーヴェトナム』を創業する事と成りました。日本国内におきましては雇用のグローバル化と他分野にわたる業況の展開、海外においては新たに生産拠点の展開と現代の中小企業の新しい企業像の実現に向けて歩みを続けております。現在、組織的にも文鎮型組織形態が実情です。これは従来、幹部に居られた方々が定年退職され、組織の若返り同様に管理職の若返りの過程にある事から変則的な組織と成っております。

  • 今後の目標

    今の若手従業員から各事業所の幹部社員を育成して、国内は基よりアジア(ヴェトナム)を中心としたグローバルな視野で経営陣の維新と成り仕事を展開していく事の出来る企業風土の構築を目指しております。最後に企業、会社は従業員の為に存在しており、その会社に関わるステークスホルダーの為に存在している事を基本に据えて仕事を進めて行く事です。社員、従業員、会社に関するステークホルダーすべてが安心して生きていける環境を実現できる会社を目指しています。

  • 日本を背負う若者へのメッセージ

    「昭和」と言う時代、忌まわしい戦争は有りましたが戦後の日本を振り返りますと、誰でもが必死に努力して頑張ればそれなりの結果が付いて来て努力が報われた時代でありました。世界に稀を見る高度成長を成し遂げた時代。「平成」とは「昭和」の高度成長期の終焉とも言える「平成バブルの崩壊」により、長く厳しい耐える次代、失われた30年と言われる不遇の時代、世界の各地では内戦、紛争、テロの時代。天災、自然災害の頻発した時代。日本ではただ努力、頑張っても結果がついてこない時代。閉塞状況の中に閉じた時代。『令和』一言で言えば「答えの無い時代」の幕開けではないかと思います。人、其々が自分の生き方を考え、自分の責任で生きて行く時代だと思います。横並び主義は終わり、自分が社会や会社で存在感を発揮する事が重要な時代です。生きる為にだと心得ます。

会社概要

企業名 三正工業株式会社
所在地 東京都葛飾区白鳥4-2-15
業種 製造
設立 1958年
資本金 3,000万円
従業員 約100名
事業内容 金属加工(切削加工中心)ベースにサブアッセンブリー品の製造。
主に流体制御機器に用いられる部品加工、油圧機器、空気圧機器、 真空機器、水圧機器、ガソリン計量機等の市場に広く製造販売。
部品加工を基本として高付加価値製品の部品加工、サブアッセンブリー加工、キット納入等も行う。
URL http://www.sansei-ind.co.jp/

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