氏名 | ジェローム ブリュア |
---|---|
会社名 | 日本ロレアル株式会社 |
出身地 | フランス |
出生年 | 1967年 |
趣味 | モータースポーツ、ゴルフ、スキー |
---|---|
特技 | 人の話を聞き、共通の目標に向かってチームを団結させること |
休日の過ごし方 | ゴルフ、日本国内の散策 |
座右の銘 | 「It always looks impossible before it’s done 何事も成功するまでは不可能に思えるものである」ネルソン・マンデラ |
好きな食べ物 | お寿司 |
尊敬できる人 | ネルソン・マンデラ、エマニュエル・マクロン |
フランスのパリで18 歳まで育ちました。数学、哲学そして言語学が好きでした。ごく一般的な家庭で育ち、起業家になりたいと思っていました。北フランスの工業都市であるリールに在るEDHEC 経営大学院に入学しました。F1 レーサーを夢み、プロのドライバーにはなれませんでしたが、レースは私の趣味となりました。その後、自身のフィールドをビジネスに置くことを決めました。学友たちと同じように金融業界もしくはコンサルティング業界に進みたいと思っており、金融および戦略を専攻しました。しかしその後、ロレアルに出会いました。ロレアルでは、グローバルリーディングカンパニーの中にいながら、起業家になれることを知ったのです。人々の好みを変えることができ、自ら生み出した新しいアイデアを具体的に現実にできる会社です。
私はロレアルで働くことを選びました。ロレアルはフランスでは働きたい会社 No.1 です。若手に早い段階でマネージメント権限と国際的なキャリアをもたらす土壌があります。私はマネージメント・トレイニーとして採用され、マーケティング部門へ異動する前に、まず営業部門でキャリアをスタートしました。営業での経験を積んだ後、プロタクトマージャ―としての権限を与えられました。一日の中で、科学者、営業チーム、サプライチェーン(など多様な部署の人たち))と働くような環境でした。様々な人たちと共に作り上げる、「ロレアル」と言う名前の冒険でした。多様性を重んじ高いパフォーマンスを追求する、という当社の企業文化を、私はすぐに理解しました。多様な人、多様な考え方や経験は刺激的でした。3 年後、私は「Ushuaia」と呼ばれる 18 の異なる製品をもつ新ブランドの開発を任命されました。研究部門や工場、営業チームや財務会計の部署と協働することができました。トップクライアントである主要バイヤーに製品のプレゼンテーションをしなければならず、また社内では、私の担当するプロジ ェ クトについて 、ロレアルグループのCEO にプレゼンをしなければなりませんでした。私はまだわずか 25 歳で、ロレアルにおいて起業家の体験をすることができたのです!私の担当した新ブランドは 4 週間後、フランス市場で第 2 位となりました。
私が最初に日本に赴任したとき、私は、メイベリンニューヨークやロレアルパリなどを取り扱うコンシューマープロダクツ事業本部長兼 ヴァイスプレジデントとして着任しました。思っていた以上の結果を出すことができ、ある日、事業本部のグローバルプレジデントから電話がかかってまいり、「ロレアル ドイツの社長にならないか?」と聞かれました。私はすぐ「はい!」と答えました。私が注力したのは、強いチームを作り、お客様との素晴らしい関係を築くことでした。カテゴリーマネジメントやトレードマーケティングなどの新しいスキルを身につけ、トップクライアントたちとの強力なパートナーシップを築くことができました。最終的には、2 年後には、競争の激しいドイツ市場で 3 位から 1 位へと駆け上がりました。
私がまず注力しているのは、デジタルトランスフォーメーションを推進することです。ロレアルは、デジタルリーダーとして知られており、グローバル規模のノウハウを活用することができます。日本ロレアルの一人ひとりが、マルチメディアの世界に対応できるように準備していきたいと思っています。もう一つ、長期的に注力していることとして、サステナビリティの取り組みがあります。業界をサステナブルな方向にけん引しようとする会社で働いていることを誇りに思っています。新型コロナウイルスによる危機のなか、ロレアルは特別な基金の立ち上げを力強く表明しました。脆弱な立場にいる女性たちの支援、そしてプラネタリー・バウンダリー(地球の限界)を尊重する新たなモデルへの投資のための基金です。人類にとって不確かで危険な未来へ突入することになってしまわないように、強いインパクトを与え、他のすべての企業のロールモデルとなることは、ロレアルのような大企業にとって使命です。
こ の VUCA ( Volatility ( 変 動 性 ) 、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った略語)の時代では予測することは不可能です。現下の危機は、以前から存在した根本的な傾向を、単に加速させたにすぎません。新しいものは何一つなく、すべてが新しいスピードで起こっているに過ぎないのです。人々は今日の危機に対する解決策を見出すため科学に目を向けています。テクノロジーは生活や人々のつながり、働き方、購買を変化させます。テクノロジーを完全に体験の一部に取り込むことで、生活を改善することができます。そして未来は、地球環境の改善を求めています。私たちは今すぐ行動しなければなりません。ロレアルは企業市民として、今日と未来の世代に重要な影響を与えることになるでしょう。
お互いを尊重し、お互いの違いから学び合うことのできるような、より良い社会を多様性は生み出すでしょう。日本の若い世代の皆さんが美しい世界で生きていくためには、サステナビリティを取り入れる必要があります。私たちが行動を起こす時間は、あと 10 年しかありません。若い世代の皆さんは、親世代の行動をそのまま真似をするのではなく、新たな行動を生み出すでしょう。日本の若い世代の皆さんは、より起業家的になるでしょう。なぜなら、より自由を求めており、自分たちの運命の主人公になることを望んでいるからです。そして、、変化の激しい世界では、起業家こそが新しいチャンスをつかみ夢を実現することができるということを、若いみなさんは知ってるのだと思います。一緒に世界へインパクトをもらたしていきたいと考えています。
企業名 | 日本ロレアル株式会社 |
---|---|
所在地 | 東京都新宿区西新宿 3-7-1 新宿パークタワー |
業種 | その他 |
設立 | 1996年 |
従業員 | 2,670 名(2019 年 12 月末時点) |
---|---|
事業内容 | 化粧品の輸入・製造・販売およびマーケティング |
URL | https://www.nihon-loreal.jp/ |